骨董品における陶磁器の基礎知識｜高く売るためのポイントを解説 | 骨董品買取は愛知名古屋の永寿堂へ

所有している陶磁器を高く売りたいと考えている方のために、この記事では、骨董品陶磁器の価値を見極める方法や、高く売るためのポイントを解説していきます。

【目次】
骨董品陶磁器の基礎知識
　陶器と磁器の違い
　代表的な焼き物産地
　その他の代表的な焼き物産地
骨董品陶磁器の価値について
　時代と産地
　作者
　状態
　銘柄
骨董品陶磁器を高く売るためのポイント
　保管方法
　付属品
　修理
まとめ
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骨董品陶磁器の基礎知識

骨董品陶磁器の価値を知るためには、まず、陶磁器そのものを理解することが重要です。
ここでは、陶器と磁器の違いや、代表的な焼き物産地について解説していきます。

陶器と磁器の違い

陶器と磁器は、どちらも粘土を高温で焼いたものです。
しかし、その原料や焼成温度、製法などが異なるため、見た目や性質に違いがあります。
陶器 は、陶土と呼ばれる粘土を、ガラスの原材料であるけい石や長石を混ぜ合わせて800～1250度の温度で焼いたものです。
土がベースなので、質感が柔らかく、素手で触ると土らしいぬくもりを感じることができます。しかし、磁器に比べて強度が低く、割れやすいのが特徴です。
また、色のバリエーションが豊かで、茶色や赤色、黒色など、様々な色の陶器があります。
磁器 は、石英や長石を粉砕したものを粘土に混ぜ合わせ、1200～1400度の高温で焼いたものです。ガラス質が高いため、陶器よりも硬く、なめらかで光沢があります。
地の色は白一色がほとんどですが、絵付けや釉薬によって様々な色が表現されます。
陶器と磁器の違いは、指で軽くはじくと聞こえる音で簡単にわかります。
陶器の場合、指先ではじくと「ゴン」という鈍い音がしますが、磁器は石の破片が混ぜられているため「キーン」という金属的な音がします。

代表的な焼き物産地

日本では、古くから様々な場所で陶磁器が作られてきました。その中でも特に有名な産地として、以下の6つの窯元が挙げられます。
これらの窯元を「日本六古窯」と呼びます。
瀬戸焼（愛知県瀬戸市）
常滑焼（愛知県常滑市）
越前焼（福井県鯖江市、越前市など）
信楽焼（滋賀県甲賀市信楽町）
丹波立杭焼（兵庫県篠山市）
備前焼（岡山県備前市）
これらの窯元は、それぞれ長い歴史を持ち、独自の伝統技術を継承しています。そのため、それぞれの焼き物には個性があり、他の産地のものとは異なる魅力があります。

その他の代表的な焼き物産地

日本六古窯以外にも、多くの焼き物産地が日本各地に存在します。

有田焼（佐賀県有田町）

17世紀に創業した、日本で最も有名な磁器の産地です。
白磁の美しさで知られています。

伊万里焼（佐賀県伊万里市）

有田焼の一種で、輸出用磁器として発展しました。
鮮やかな色彩の絵付けが特徴です。

膳所焼（滋賀県大津市）

17世紀に創業した、古瀬戸系の陶器の産地です。
素朴な風合いが魅力です。

志野焼（岐阜県美濃市）

16世紀に創業した、陶器の産地です。
白地に赤や茶色の斑点が特徴です。

美濃焼（岐阜県美濃市、土岐市など）

古くから続く陶器の産地です。
日用品から美術品まで、幅広い種類の陶磁器が作られています。

九谷焼（石川県金沢市）

17世紀に創業した、五彩の絵付けが特徴的な磁器の産地です。

骨董品陶磁器の価値について

骨董品陶磁器は、その種類によって価値が大きく変わります。
ここでは、骨董品における陶磁器の価値について解説していきます。

時代と産地

骨董品陶磁器の価値を判断する上で、最も重要な要素の一つが時代と産地です。

時代

同じ産地で作られた陶磁器でも、時代が違えば価値が変わります。
一般的に、古い時代のものであればあるほど価値が高くなります。

産地

産地によって、陶磁器の材質や製法、デザインが異なります。
そのため、産地によって価値が大きく変わる場合があります。
例えば、江戸時代の有田焼は、その時代の技術と美意識が凝縮された作品として、現代でも高い価値を持つことがあります。
一方、明治時代の磁器は、大量生産されたものが多く、価値が低い場合があります。

作者

骨董品陶磁器の価値は、作者によっても大きく変わります。
有名な作家の作品は、その作家の知名度や作品の希少性によって、非常に高い価値を持つことがあります。
無名作家の作品でも、その作品が優れた技術や美意識で製作されている場合、高い価値を持つことがあります。
例えば、現代の陶芸界で活躍している作家の作品は、すでに高値で取引されている場合もあります。
また、過去の無名作家が作った作品が、後世に評価されて高値になる場合もあります。

状態

骨董品陶磁器の状態も、価値に影響します。
完品の状態であればあるほど、価値が高くなります。
一方、傷や欠けがあると、価値が下がります。
ただし、修理されたものであっても、修理の技術や修復の美しさによって、価値が上がることもあります。

銘柄

銘柄は、陶磁器の価値を判断する上で重要な要素の一つです。
銘のある作品は、作者や産地、制作年代などがわかるため、価値が高くなります。
銘は、陶磁器の底面や側面に書かれていることが多いです。
銘には、作者の名前や窯名、制作年代などが書かれており、作品に関する情報を提供してくれます。

骨董品陶磁器を高く売るためのポイント

骨董品陶磁器を高く売るためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。

保管方法

骨董品陶磁器は、適切に保管することで、その価値を保つことができます。

直射日光を避ける

陶磁器は直射日光に当たると、変色や退色する恐れがあります。
そのため、直射日光が当たらない場所に保管しましょう。

湿気を避ける

陶磁器は湿気に弱く、カビが生えたり、変質したりすることがあります。
そのため、湿気の少ない場所に保管しましょう。

衝撃に注意する

陶磁器は衝撃に弱いため、落下やぶつけないように注意しましょう。

温度変化に注意する

陶磁器は急激な温度変化にも弱いため、温度変化が激しい場所に保管するのは避けましょう。

付属品

骨董品陶磁器には、共箱や栞、鑑定書などの付属品が付いている場合があります。
これらの付属品は、陶磁器の価値を証明する重要な役割を果たします。

共箱は、陶磁器と一緒に作られた箱です。
作者のサインや印が押されている場合もあります。
共箱があることで、その作品が作者によって作られたことを証明することができます。

栞は、陶磁器の説明書のようなものです。
作者や産地、制作年代などが書かれていることがあります。

鑑定書は、専門家によって鑑定された証です。
鑑定書があることで、作品の真贋が証明され、価値が高まります。

修理

骨董品陶磁器に傷や欠けなどがあると、価値が下がります。
しかし、むやみに自分で修理してしまうと、かえって価値が下がってしまうことがあります。
傷や欠けがある場合は、専門の修理業者に依頼しましょう。
専門業者は、陶磁器の材質や構造を理解しており、適切な修理を行うことができます。
また、修理痕が気になる場合は、専門業者に相談して、修理痕を目立たなくしてもらいましょう。

まとめ

この記事では、骨董品陶磁器の価値を見極める方法や、高く売るためのポイントを解説しました。
骨董品陶磁器の価値は、時代、産地、作者、状態、銘柄など、様々な要素によって決まります。
そのため、骨董品陶磁器の買取の際には、これらの要素をしっかりと確認することが重要です。
また、骨董品陶磁器を高く売るためには、適切な保管方法、付属品、修理方法などを理解し、実践することが大切です。
この記事を参考に、あなたも安心して骨董品陶磁器の取引を行ってください。

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