
骨董品を売りたいときに骨董品の買取に対応する業者は数多く存在します。しかし、在籍する鑑定士が異なるため、業者選びを間違えると、価値の高い骨董品の査定額が安くなることも多いです。今回は、骨董品を売りたいときに確認すべき買取店の選び方や高く売るためのコツを解説します。
【目次】
骨董品の買取業者を選ぶポイント
実績や鑑定士の経験などを確認しておく
売りたい品目に詳しい査定士がいるか確認しておく
各種手数料が無料か確認しておく
売りたいものが多岐にわたるなら総合買取店を選ぶ
売ることができる骨董品の例と買取相場
絵画
掛軸
刀剣
甲冑
茶道具
陶磁器
日本人形
海外美術品
骨董品を高く売るためのコツ
保管場所に気をつける
査定に出すときにできれば鑑定書や付属品は揃えておく
手入れの方法がわからなければ無理に行わない
状態が悪くなる前に売る
骨董品の買取なら永寿堂へお任せください
まとめ
骨董品の買取業者を選ぶポイント
買取業者を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- 実績や鑑定士の経験などを確認しておく
- 売りたい品目に詳しい査定士がいるか確認しておく
- 各種手数料が無料か確認しておく
- 売りたいものが多岐にわたるなら総合買取店を選ぶ
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
実績や鑑定士の経験などを確認しておく
買取業者を選ぶ際は、骨董品に精通する鑑定士が在籍しているかどうかを確認しましょう。骨董品は、作家や制作年代、希少価値などで価格が決定されます。経験が浅い鑑定士の場合、骨董品の知識が浅く、市場の需要や商品価値を知らないことが多いです。
本来は価値のある骨董品でも安く見積もられてしまう可能性があります。経験豊富な鑑定士であれば、適正な査定額を提示してくれるため、納得できる買取価格での取り引きが可能です。損をしないためにも、鑑定士の実績や経験値を確認してから買取業者を選びましょう。
売りたい品目に詳しい査定士がいるか確認しておく
売りたい骨董品の分野に詳しい鑑定士が在籍しているかどうかも重要な確認ポイントです。とくに掛軸や絵画、刀剣などは専門的な知識が必要であり、鑑定士には専門性が求められます。ただし、公式サイトの情報だけで鑑定士の専門性を把握するのは難しいです。
このような場合は、総合買取店ではなく、売りたい骨董品の分野に特化する買取業者を選びましょう。時間に余裕があれば、相見積もりを依頼して内容を見比べてみるのもおすすめです。見積もりを依頼すれば査定額が高い買取業者がわかるため、納得できる価格で売却できます。
各種手数料が無料か確認しておく
買取業者の買取方法には、店頭買取や宅配買取、出張訪問があります。実績の高い買取業者は、どの買取方法でも無料で対応してくれることが多いです。多くの買取業者では、結果的に売却しない場合でも手数料が発生しないため、売りたいときに気軽に査定を依頼できます。
このように、買取業者が査定料や出張料などの手数料を無料にするのは、多くの骨董品が集まるためです。一方で、各種手数料がかかる買取業者も存在します。各種手数料がかかると、高く売れても手元に残るお金が少なくなるため、手数料の有無を事前に確認しておくことが大切です。
売りたいものが多岐にわたるなら総合買取店を選ぶ
売却したい骨董品が複数ある場合は、総合買取店を選ぶのもひとつの方法です。一度に複数の骨董品を売却できるため、買取の手間や時間を省けます。また、複数まとめての買取であれば、高い査定額を提示してくれる買取業者も多いです。
ただし、高く売却したい場合は、各分野に特化した買取業者に個々に査定を依頼しましょう。多種多様な買取品目を取り扱う買取業者は、それぞれに対する知識が浅い傾向にあります。少し手間はかかりますが、価値が高い骨董品であれば高額買取が可能です。
売ることができる骨董品の例と買取相場
高額査定が期待できる骨董品には、以下のようなものがあります。
- 絵画
- 掛軸
- 刀剣
- 甲冑
- 茶道具
- 陶磁器
- 日本人形
- 海外美術品
売却可能な作品例や買取相場を確認しましょう。
絵画
絵画の買取価格は、描いた画家で決まります。とくに、著名な作家が描いた作品は人気があり、高額査定になる可能性が高いです。経年劣化や損傷が見られる作品でも稀少性が高い場合は、高額査定になる可能性があります。
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相場 |
概要 |
油絵 |
~5,000万円 |
油絵具で描かれる油絵は、15世紀に誕生して以来、有名な作品が数多く現存しています。塗師祥一郎や玉川信一など著名作家の作品は高価買取が期待できます。 |
水彩画 |
~1,000万円 |
水で溶かした絵の具で描かれた水彩画は、ルネッサンス時代に美術文化が花開き、有名な画家によって生み出されました。赤石文雄や内田新哉、堀江史郎など著名作家の作品は高価買取が期待できます。 |
日本画 |
~1,000万円 |
日本画は、大和絵や浮世絵が融合して生まれました。明治を代表する横山大観や竹久夢二に加え、平山郁夫や片岡球子など現代画家も高価買取が期待できます。 |
上記以外の買取相場について知りたい方は、以下のページを確認してください。
掛軸
掛軸の買取価格は、数千円~5万円程度です。掛軸は制作年代が古いものほど稀少であり、明治以前に作られた掛軸は査定額が高い傾向があります。また、織田信長や徳川家康などの歴史的人物や、著名な作家の作品は高値が付くことが多いです。
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相場 |
概要 |
花鳥画 |
~1,000万円 |
花鳥画は、大和絵の技法によって花や鳥、木、蟲(むし)などが描かれた掛軸です。伊藤若冲や沈南蘋の作品は人気が高く、高値で取り引きされています。 |
山水画 |
~1,000万円 |
山水画は、山や川などが描かれた掛軸です。とくに、富士山が描かれたものは人気が高く、「赤富士」「雪化粧の富士」は高値で取り引きされています。 |
動物画 |
~200万円 |
動物画は、魔除けを表す「虎」、縁起が良い「龍」や「鯉」が描かれた掛軸です。円山応挙や大橋翠石の作品は人気が高く、高価買取が期待できます。 |
上記以外の買取相場について知りたい方は、以下のページを確認してください。
刀剣
国内外問わず人気が高い日本刀は、高値で取り引きされることが多いです。「保存刀剣」「特別保存刀剣」「重要刀剣」「特別重要刀剣」の4つの鑑定区分があり、その結果で査定額が決まります。正宗や長曽祢虎徹など、著名な刀工の作品は高額買取の可能性が高いです。
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相場 |
概要 |
保存刀剣 |
~100万円 |
保存刀剣は、南北朝時代から明治時代の間に作られた日本刀が該当します。刀銘兼元や月山貞一の作品は、高額査定を受ける可能性が高いです。 |
特別保存刀剣 |
~300万円 |
特別保存刀剣は、保存刀剣より保存状態が良い日本刀が該当します。価格相場は30万〜300万円ほどで高額査定になることが多いです。 |
重要刀剣 |
~500万円 |
重要刀剣は、特別保存刀剣のなかでも平安時代から江戸時代に作られた日本刀です。国が認定する重要美術品に準ずる作品だけが重要刀剣に分類され、厳しい基準を満たす必要があります。 |
特別重要刀剣 |
~1,000万円 |
重要刀剣のなかでも状態が良い日本刀が特別重要刀剣に分類されます。国認定の重要美術品として認められる品質を満たすことが必要です。 |
日本刀の種類や鑑定項目別の相場を知りたい方は、以下の記事を確認してください。
甲冑
甲冑(かっちゅう)は、戦国時代や江戸時代に武士が着用した防具です。防具として使用された甲冑は、兜や鎧など十数個以上のパーツで頑丈に作られています。パーツが揃う甲冑ほど希少価値が高いと判断され、10万円以上の高額査定で取り引きされることも多いです。
しかし、甲冑の査定額は、制作時期や種類、保存状態で変動します。また、特定の時代や武将に所属していた歴史的背景を持つ武具は、単なる古い道具以上の価値を持つことも多いです。その背景が証明された場合は、高額査定を受ける可能性があります。
武具(甲冑以外)の買取相場を知りたい方は、以下のページを確認してください。
茶道具
茶道具の相場費用は、棗(なつめ)や扇子、茶碗などアイテムで大きく変わります。高額査定を受けやすいのは、徳川斉昭や北大路魯山人、河井寛次郎など希少性が高い著名な作家の作品です。数十万円~数百万円での高値で取り引きされる事例もあります。
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相場 |
概要 |
棗 |
~250万円 |
棗は、席中道具・お点前道具の一種です。抹茶を入れておく丸みを帯びた漆器で、「大棗」や「平棗」などさまざまな種類があります。有名作家の作品は、数百万円の高額査定を受けられる可能性が高いです。 |
扇子 |
~5万円 |
扇子は、風を起こして涼をとるための道具です。茶道の世界には膝の前に扇子を置く作法があり、相手への敬いの念を表すために使われます。買取相場は、扇子の種類や保存状態で変わることが多いです。 |
茶碗 |
~800万円 |
茶碗は、席中道具・お点前道具の一種で、点てた抹茶を入れる茶道具です。とくに、楽焼や萩焼、唐津焼は高価買取が期待できます。人間国宝など有名作家が手がけた茶碗も買取価格が上がりやすいです。 |
棗や扇子、茶碗以外の買取相場を知りたい方は、以下のページを確認してください。
陶磁器
陶磁器は、陶器と磁器の総称です。陶器の原料は主に土で、益子焼や備前焼、瀬戸焼などがあります。磁器の原料は主に石で、代表的な焼き物は伊万里焼や九谷焼、砥部焼です。買取相場は数万円~数十万円が多いですが、有名作家の作品は数百万円の高額査定になる可能性があります。
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相場 |
概要 |
伊万里 |
~100万円 |
伊万里焼は、佐賀県や長崎県で生産された陶磁器です。17世紀頃から生産が始まり、日本で初めて作られた磁器として知られています。有名な作家の作品である場合は、高額での買取が可能です。 |
九谷焼 |
~50万円 |
九谷焼は、石川県久谷地方で作られる陶磁器です。江戸時代前期に、陶業家の後藤才次郎によって生み出されました。国内外問わず高い人気を誇り、著名な九谷焼作家の作品は高額買取が期待できます。 |
唐津焼 |
~30万円 |
唐津焼は、佐賀県唐津市で生産された陶磁器です。素朴な雰囲気と多彩な装飾技法が特徴で、国の伝統的工芸品にも指定されています。作家物から稀少性の高い作品は、高額での買取が可能です。 |
陶器と磁器の違いや見分け方について知りたい方は、以下の記事を確認してください。
陶器と磁器の違いとは?特徴や歴史・見分け方などをわかりやすく解説
日本人形
日本人形は歴史的価値が高く、日本の文化を象徴する骨董品です。価値の高い日本人形の場合、数十万円の査定額を提示されることがあります。ただし相場は、雛人形や市松人形、こけし人形などの種類や保存状態で変わることが多いです。
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相場 |
概要 |
雛人形 |
~数十万円 |
骨董市場では、雛人形が取り引きされていますが、すべてが買取対象になるわけではありません。江戸時代に作成された雛人形や有名作家による作品の場合は、50万円程度の高額査定が期待できます。 |
市松人形 |
~数万円 |
市松人形は、歌舞伎役者を模して作られた人形です。衣装に高級素材、目にガラス素材が使われている場合、高額買取が期待できます。有名作家の作品は、100万円以上の値で取り引きされることも多いです。 |
こけし人形 |
~数万円 |
こけし人形は、東北地方に伝わる郷土玩具です。古い時代に作られたものは希少性が高いため、高価買取が期待できます。有名作家が手がけたこけし人形は、30万円程度で取り引きされることも多いです。 |
上記以外の費用相場について知りたい方は、以下の記事を確認してください。
日本人形の買取相場とは?高く売るためのポイントと買取業者の選び方
海外美術品
骨董市場では、中国茶器やビスクドールなど海外美術品の買取に対応する業者も多いです。買取価格は骨董品によって異なりますが、1960年代に作られた中国美術品は高価買取が期待できます。とくに、斉白石や呉昌碩などの作品は査定額が高いです。
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相場 |
概要 |
中国美術 |
~数十万円 |
骨董市場では、書画や書道具、陶磁器などの中国美術品が高値で取り引きされています。買取相場は、書画や書道具が数万円~数十万円程度、陶磁器は数百万円を超える査定額を提示される作品も多いです。 |
中国茶器 |
~5,000万円 |
中国茶器は、中国茶を入れて楽しむ茶器です。煎茶道具と呼ばれており、急須や香炉、柄杓、火箸などさまざまな種類があります。著名な作家が手がけた作品の場合は、査定額が高くなる傾向があります。 |
ビスクドール |
~数十万円 |
ビスクドールは、19世紀のヨーロッパで流行した磁器製の西洋人形です。アンティークドールの一種で、骨董市場で高い人気を誇ります。買取相場は、制作年代やブランドで変わることが多いです。 |
ビスクドールを高く売るコツについて知りたい方は、以下の記事を確認してください。
ビスクドールの買取相場を解説!高く売るための3つのコツもご紹介
骨董品を高く売るためのコツ
骨董品を高く売るためのコツには、以下のようなものがあります。
- 保管場所に気をつける
- 査定に出すときにできれば鑑定書や付属品は揃えておく
- 手入れの方法がわからなければ無理に行わない
- 状態が悪くなる前に売る
それぞれのコツについて詳しく解説します。
保管場所に気をつける
骨董品は損傷があると価値が下がるため、買取価格に影響します。適切な環境で保管しないと、骨董品の劣化や腐敗が進んでしまい、想定より低い査定額を提示される可能性も高いです。骨董品の種類にもよりますが、基本的には湿気が少なく、風通しの良い場所で保管することをおすすめします。また、直射日光が当たる場所での保管も避けましょう。
査定に出すときにできれば鑑定書や付属品は揃えておく
本来の状態に近い骨董品は価値が上がります。高く売りたいなら、共箱や内袋、鑑定書など付属品を揃えて査定に出しましょう。とくに鑑定書は、作者名や制作年代などの情報が記載されています。これらの情報は骨董品の価値を証明できるため、付加価値がついて高額買取が期待できます。付属品がある場合は、できる限り揃えて査定の際に一緒に提出しましょう。
手入れの方法がわからなければ無理に行わない
骨董品は繊細な作品が多く、お手入れ時に傷がつきやすいです。直接手が触れると油や汗が付着し、カビが発生して劣化につながる可能性があります。価値が高い骨董品でも、表面に傷やカビ等が見られると買取価格が下がってしまうかもしれません。自身でのお手入れに不安を感じる場合は、現状のまま買取店に持ち込んで相談してみるのがおすすめです。
状態が悪くなる前に売る
骨董品は制作から長い年月が経過しており、少しの衝撃で破損する可能性があります。また、気温や湿度に弱い骨董品もあり、適正な環境で保管しないと劣化や腐敗が進むことも多いです。とくに、釉薬が施された陶磁器や錆が発生しやすい鉄器は注意しなければいけません。劣化や腐敗が進むと価値が下がるため、状態が悪くなる前に鑑定を依頼することをおすすめします。
骨董品の買取なら永寿堂へお任せください
骨董品買取専門店の永寿堂は、骨董品の豊富な買取実績があり、業界トップクラスの高額買取を実現しています。とくに、制作年代が古い、著名な作家による作品は高額査定を受けられる可能性が高いです。
買取方法は、店頭買取や出張買取、宅配買取から自由にお選びいただけます。LINEでの簡単査定にも対応しており、送付していただいた写真から概算価格を算出することも可能です。自宅に骨董品がある方は、一度査定を受けてみてはいかがでしょうか。
骨董品買取専門店 永寿堂へのお問い合わせ先
・TEL:0120-060-510
・メール:info@eijyudou.com
・LINE ID:@721crjcp
まとめ
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