絵画の価値とは、単に美術的なものだけではありません。この記事では価値が高いとされる絵画のランキングと、価値が決まる基準を解説します。絵画の処分に迷っており、どのくらいの価値を生むのか目安を知りたい方は参考にしてみてください。
絵画がもつ3つの価値
1.個人の趣味としての価値
2.社会的な価値
3.資産としての価値
絵画の種類とそれぞれの有名作家
水彩画
水墨画
版画
洋画
中国画
価値が高い絵画ランキングTOP5
1.サルバトール・ムンディ
2.インターチェンジ
3.カード遊びをする人々
4.いつ結婚するの
5.ナンバー17A
絵画の値段を決める2つの市場
プライマリーマーケット
セカンダリーマーケット
絵画の価値が決まる6つの基準
1.需要と供給のバランス
2.美術的な価値
3.本物であるかどうか
4.人気のある作家の作品か
5.入手ルートが明確かどうか
6.保存状態が良い
贋作やレプリカは価値がないのか
贋作とレプリカの違い
作品の質や状態次第では高価買取の可能性もある
贋作は贋作であると明言されている物なら違法ではない
絵画や骨董品の買取りは「永寿堂」へ!
まとめ
絵画がもつ3つの価値
絵画の価値は美術的なものだけに限らず、以下に示す3つの価値もあるとされています。
- 個人の趣味としての価値
- 社会的な価値
- 資産としての価値
これらは、購入者の目的ともいえるものです。これらの価値を満たしていなければ、需要の低い絵画になることもあります。自分の持っている絵画にどういった価値があるのかをチェックしてみましょう。
1.個人の趣味としての価値
絵画には個人の趣味としての価値があります。個人の趣味としての価値とは「この絵が好き」、「この絵を見ていると楽しい気分になる」など、個人的な感情を抱かせてくれることです。絵画を購入する動機として、1番多い価値観でもあります。
絵画の価値を考える上で、大切なものといえるでしょう。美術館や博物館に行って鑑賞したいという気持ちは、個人の趣味としての価値から生まれるものです。
2.社会的な価値
絵画には社会的な価値もあります。社会的な価値とは、それを所有することでステータスを手に入れられることです。絵画の中には、希少性の高さから高額で取引されているものがあります。それらを所有することで、高額な絵画を購入できるほどの地位にいることを示せるのです。
さらに社会的な価値のある絵画を所有することで、共通の趣味や嗜好を持つ人々との交友関係が増えるメリットもあるでしょう。交友関係の広がりも社会的評価の向上に繋がるため、それを目的として絵画を購入する人も多いのです。
3.資産としての価値
最後は資産としての価値です。資産としての価値とは、売却したときに現金化ができるかどうかで判断されます。売却したときの金額が購入額と比較して安かった場合でも、資産としての価値が認められるのです。
例えば150万円で購入した絵画を売る場合、それが10万円でも300万円でも、値が付きさえすれば資産価値として判断されます。絵画などの美術品は、作品によっては爆発的に資産価値が上がることがあることも覚えておきましょう。
絵画の種類とそれぞれの有名作家
ひと口に「絵画」といっても、それにはさまざまな種類が存在します。本章では、以下の5種類について、その歴史や代表的(価値が高い)作家の例を紹介します。
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水彩画
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水墨画
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版画
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洋画
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中国画
それぞれの絵画の技法にどのような特徴があるのか、それによってどう印象付けられるのかにも触れていくため、ぜひ参考にしてください。
水彩画
水彩画は、水を溶剤とした水彩絵具を用いて描かれる絵画全般を指す技法です。一般的に、水彩画は油彩画で使用される油絵具と比較されがちですが、大きな違いは水彩絵具が水に溶けやすいという点でしょう。
この特性を活かし、水の量を調節したり、好みの色合いや透明感を出したり、ぼかしたりできるのが水彩画です。そのため、水彩画の表現方法は非常に多様であり、さまざまな技法が利用されています。ただし、水彩画は油彩画に比べて保存が難しい点には、注意しなければなりません。水彩画は水に触れるとにじみやすく、紫外線にさらされると劣化の恐れがあります。水彩画は額縁に入れ、かつ陽光が当たらない場所や湿気の影響を受けない場所に保管するなど、注意深い保存が必要です。
水彩画の歴史は古く、ヨーロッパでは旧石器時代にはすでに洞窟で描かれた作品が見られています。中東のエジプトなどでも同様に壁画が発見され、アジアや中南米でも古代に水彩画が制作されたことが、明らかにされています。
水彩画の代表的な作家は、以下のとおりです。
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アブラーム=ルイ=ロドルフ・デュクロ
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ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
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ウィリアム・ヘンリー・ハント
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サミュエル・パーマー
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大下藤次郎
水墨画
水墨画は、中国・朝鮮・日本を中心に制作される絵画のスタイルで、一般的には墨を使用して描かれる絵画です。淡い色調が取り入れられることもありますが、通常は墨の単一色調で表現された作品を指します。
水墨画は、墨の黒一色で対象から不要な要素を省き、緻密な配置や多彩な技法を駆使して描かれる点が特徴です。黒と白のモノトーンの水墨画が生み出す世界は、日本文化において深く根付いた価値観である「わび・さびなどの渋さや質素さを好む文化」と共鳴しています。
茶道や華道など、人をもてなし、心を静めることを重視する文化とも通じるでしょう。現代において、水墨画は日本人の心を惹きつける絵画の一つです。
水墨画の代表的な作家には、以下の人々が挙げられます。
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雪舟
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狩野探幽
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円山応挙
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喜多川歌麿
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葛飾北斎
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歌川広重
版画
浮世絵・創作版画・インテリア版画など、版画はさまざまな絵画の形態を指します。版画には幅広い価格帯が存在し、ピカソの版画の中には数千万円で取引されるものもありますが、サインのない版画は数千円程度にしかならないこともあります。
高額取引が期待できる作家は、以下の通りです。
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鈴木春信
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竹久夢二
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加山又造
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小倉遊亀
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パブロ・ピカソ、
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ジョルジュ・ブラック
洋画
洋画は、ヨーロッパで発展し、その後広く普及しました。さまざまな画材や技法を用いて制作されていることが特徴の絵画です。具体的な技法や画材は多岐にわたり、油絵・陶板画・水彩画・パステル画などといった異なるカテゴリに分類されます。
西洋画の特徴は、観察した対象を忠実に描写することです。代表的な技法には、透視図法を用いて遠近感を表現することや、光と影の差異を描き出すといったものがあります。
歴史的に著名な洋画家に挙げられるのは、以下のような人物です。
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レオナルド・ダ・ヴィンチ
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レンブラント
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フェルメール
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モネ
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クリムト
中国画
中国画は、詩を絵に表現することが主流の絵画です。その中で、水墨画や四季、自然をテーマにした山水画などが多く描かれています。中国には「詩画一如」と「書画同源」という思想が存在し、芸術の領域にも影響を与えているのです。
作品においては、詩と調和する書体、詩と絵画の世界観が一致していることが望ましいとされます。中国画の影響力は日本画にも及んでおり、中国画にインスピレーションされた作品が多く制作されるほどです。
2007年以降、中国国家文物局は美術品の国外流出を防ぐことを理由とし、1911年以前の中国美術品の海外への持ち出しを制限しています。一方で、コレクターの需要が高まっているのは、中古市場で取引される1911年以降の作品です。
以下のような作家の作品は、高額取引が期待できるでしょう。
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顧愷之
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呉作人
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呉昌碩
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范曾
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白雪石
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伊孚九
内部リンク:有名な中国絵画とは?代表的な画家や作品をご紹介
価値が高い絵画ランキングTOP5
価値が高いとされている絵画はいくつもあり、それらの中でTOP5とされている絵画は以下のものです。
- サルバトール・ムンディ
- カード遊びをする人々
- インターチェンジ
- いつ結婚するの
- ナンバー17A
上記5作品の落札金額や特徴などを解説します。どのような絵画が価値が高いとされているのか気になる方は参考にしてみてください。
1.サルバトール・ムンディ
「サルバトール・ムンディ」は、レオナルド・ダ・ヴィンチが制作した絵画です。購入日は2017年11月15日とされており、その額は日本円で508億円でした。男性版のモナ・リザと呼ばれるこの作品は、青いローブを纏って右手をクロスにしたキリストの姿が描かれています。
1958年に出品された際にはレプリカといわれていましたが、その後本物であることが分かり、史上最高金額で落札されています。
2.インターチェンジ
「インターチェンジ」は、1955年にウィレム・デ・クーニングが描いた作品です。購入時期は2015年といわれており、およそ330億円で購入されました。オブジェクトが描かれていないにもかかわらず、躍動感あふれる作品となっています。
この作品は個人間の取引で最高額の落札といわれており、当時は話題になりました。
3.カード遊びをする人々
「カード遊びをする人々」は、ポール・セザンヌが制作した絵画です。購入日は2011年4月といわれており、その額はおよそ300億円でした。カード遊びをする人々は複数存在しますが、高額で取引されているのは2人の男性がテーブルでカードゲームをする様子を描いているものです。
全体的にトーンの暗い絵ですが、今にも動き出しそうなリアルな描写が特徴といわれています。
4.いつ結婚するの
「いつ結婚するの」は、1982年にポール・ゴーギャンが描いた作品です。購入時期は2015年2月とされており、およそ300億円で購入されました。この作品はゴーギャンがタヒチに滞在していたときに描かれています。
いつ結婚するのは、タヒチの自然あふれる風景の中で女性が語り合っている様子を色鮮やかに表現しているのが特徴です。
5.ナンバー17A
「ナンバー17A」は、ジャクソン・ポロックが描いた作品です。購入時期は2015年9月で、金額はおよそ220億円とされています。缶から直接キャンバスに絵の具を垂らす手法を用いて描かれており、計算されて作られた作品です。
2位で紹介したインターチェンジと併せて購入された作品としても有名になりました。クーニング同様、ポロックも高額で取引される作家の1人です。
絵画の値段を決める2つの市場
アート市場には、作品の価格を決定するために2つの異なる市場が存在します。「プライマリーマーケット」と「セカンダリーマーケット」です。これらは市場ごとに異なる方法でアーティストとその作品を評価します。
本章では、それぞれの市場の特徴について詳しく説明します。出品される作品の傾向も異なるため、どのような違いがあるのかチェックしてください。
プライマリーマーケット
プライマリーマーケットは「一次市場」とも呼ばれます。作家の新作を入手できる市場で、主に画廊や百貨店などです。メディアに登場するような有名な作品は美術館が所有しており、プライマリーマーケットには出回りません。
プライマリーマーケットでは、ギャラリストとアーティストが協議し、絵画のサイズに応じて号単価をかけて価格を決定します。ここでは作品の品質やセンスではなく、絵画のサイズが価格の判断材料です。
新進気鋭のアーティストとコレクターが出会う場でもあり、未知の才能を求めるコレクターが頻繁にギャラリーを訪れます。無名の画家の作品がわずか数万円で販売されていたとしても、そのアーティストが有名になりファンが作品を求めるようになれば、価格が何十倍にも跳ね上がるかもしれません。
セカンダリーマーケット
セカンダリーマーケットとは、アーティストからほかの人に渡った絵画を再度売りに出す市場のことです。「絵画の所有者が画廊に売却する」「画廊に委託して転売する」などの方法があります。
一部の画廊はセカンダリーマーケットから作品を仕入れ、手数料を加えて販売価格を設定することもあります。セカンダリーマーケットの主要プレイヤーは、アメリカの「サザビーズ」やイギリスの「クリスティーズ」など、世界的に有名なオークションハウスです。
絵画の価値が決まる6つの基準
絵画の価値が決まる基準には、以下の3つが挙げられます。
- 需要と供給のバランス
- 美術的な価値
- 本物であるかどうか
- 人気のある作家の作品か
- 入手ルートが明確かどうか
- 保存状態が良い
価値が決まる基準を知っていることで、自分でもある程度の価値を見極められることがあります。プロがどこを見ているのかも分かるようになるでしょう。自分の持っている絵画の価値を知りたい方は、以下の3つの項目に当てはまっているかどうかをチェックしてみてください。
1.需要と供給のバランス
絵画の価値は、需要と供給のバランスによって決まります。現在の社会は需要が多くて供給量が少なければ価格が高くなり、供給量が多くても需要が少なければ価格が安くなる仕組みです。これは、絵画においても例外ではありません。
例えばピカソは世界中にファンがおり、作品を欲する人が大勢います。仮にオークションでピカソの絵が出品されれば、数百億から数千億円の値がつくのです。出品された途端に購入希望者が殺到し、どんどん値段が釣り上がります。
需要と供給のバランスにより、絵画の価値も変動するのです。
2.美術的な価値
絵画の価値は、美術的な面でも決まります。美術的な価値とは、どれほどの人を魅了したかや絵画の概念を覆した作品に付くことが多いです。例えばジャクソン・ポロックが描いた「ナンバー17A」は、絵画は筆で描くものという固定概念を覆した作品といえるでしょう。
単なる美しさだけではなく、新たな挑戦をした作品に美術的な価値が付きます。また、同じ作品を違う人が作ったとしても、価値が付くことはありません。
3.本物であるかどうか
作品が本物であるかどうかも、価値を決める上で重要といえます。なぜならばどんなに素晴らしいものでも、偽物だと発覚した時点で市場価値がなくなってしまうからです。とはいえ、有名作家であればあるほど偽物も多く存在します。
素人には本物であるか否かを見極めるのは難しいです。見極めたい場合には、鑑定士に依頼しましょう。
価値を知って絵画を売ったり、処分したりしたいと思った方は、以下の記事も参考にしてみてください。
絵画を売る5つの方法!ポイントや税金について詳しく解説
4.人気のある作家の作品か
多くの絵画は、誰の作品かによって買取価格が大幅に変わります。知名度のある作家や人気作家の作品は、コレクターの需要が高まるためです。
人気作家の作品には、作者自身が制作したことが分かるように、落款・銘・サイン・シリアルナンバーが記載されています。作品の裏に記載されているシリアルナンバーは作品の制作枚数を示す番号で、「1/100」のような表記です。分母が小さいほど作品が少なく出回っており、それが希少性と関連しています。
5.入手ルートが明確かどうか
著名な作家の貴重な作品は、「確かな経路で取得されている」ことが一般的です。例えば、有名なコレクターから取得したり、著名な人物から譲り受けたりした場合など、適切な取得経路が確認できれば、そのプロセス自体が価値をもちます。もしも家で絵画を偶然見つけた場合は、取得経路を調査すると、予期せぬ価値が付いている可能性があるかもしれません。
6.保存状態が良い
所有している絵画が高値で取引される可能性があっても、状態が劣悪な場合は、査定額が低くなる可能性があります。絵画は直射日光にさらすと色あせやシミが生じやすくなり、湿気の多い環境ではヒビ割れや歪みが起きやすいです。
木製の内枠にキャンバス地が張られている油絵の場合、湿度が適切に保たれた場所に保管することをおすすめします。絵画は飾っている間に表面にホコリが溜まる傾向があるため、査定前には乾拭きしておきましょう。
贋作やレプリカは価値がないのか
絵画の市場において、贋作やレプリカは切っても切り離せない問題です。本章では、贋作とレプリカの違いや、レプリカの価値、贋作の売買について解説します。贋作とレプリカは、一見同じように聞こえても、実際はまったく異なるものです。どのように違いがあるのか、本章でチェックしてください。
贋作とレプリカの違い
「贋作」と「レプリカ」は、しばしば同じ意味と捉えられがちです。しかし「レプリカ」はオリジナルを基に、原作者または制作工房によって作られたもの、つまりしっかりと許可をとった模型を指します。一方の「贋作」は、原作に似せて無断で模倣したフェイクです。どちらもオリジナルではない点は、同じといえるでしょう。
しかし贋作の場合、それを原画と偽って販売する行為といった意味合いも含まれます。トラブルを回避するためには、贋作の売買は好ましくありません。
作品の質や状態次第では高価買取の可能性もある
精巧なレプリカは美術品としての価値も高く、高額で売買されることも多くあります。なかには、額縁に価値を見出されるケースもあるでしょう。
レプリカは、原画の作家から正式に許可をとって作成されたものです。そのため、原画ほどでなくとも、一定の価値が付くかもしれません。作品の質や保存状態次第では、レプリカであっても高額買取が期待できるでしょう。
贋作は贋作であると明言されているものなら違法ではない
贋作を真作と偽るのは、当然ながら違法です。しかし予め「贋作」と銘打たれていれば、売却・購入しても違法ではありません。本物よりは価値が下がるものの、価値が期待できるでしょう。
レプリカ同様、作品そのものではなく、額縁などに価値が生じる場合もあります。所有している絵画が贋作だと判明した場合でも、捨ててしまわずに買取できないか、試してみてください。
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価値の分からない絵画の買取りであれば、「永寿堂」へお持ちください。永寿堂では、日本画か洋画かを問わずに買取を承っております。有名な作家でなくても、独自のルートや経験を駆使して適正価格での買取が可能です。
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まとめ
絵画には美術的な価値だけではなく、趣味趣向や社会的な価値、あるいは資産としての価値があります。世の中には数百億の値がついて売れている絵画もあり、どのような価値があるかという視点で見ると新たな発見があるかもしれません。
絵画の価値が決まる基準を知っておくと、自分が持っている絵画の価値を見極めることに役立ちます。ただし、所有している絵画が本物かどうかを知るのはなかなか難しいことです。もしも絵画を売りたいと考えた場合は、ぜひ一度永寿堂にお持ちください。
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