日本刀を売るときに確認するべきポイントは、3つあります。ポイントを知らないまま買取店に持ち込むと、査定額が下がったり、買取不可となったりする可能性があるのです。この記事では、ポイント以外にも買取相場や売れる場所、査定基準まで解説します。
【目次】
日本刀を売るときに確認するべき3つのポイント
1.銃砲刀剣類登録証があるか
2.鑑定書や付属品はあるか
3.模造品ではないか
【種類別】日本刀の買取相場
江戸時代までに造られた刀剣「保存刀剣」
保存刀剣の中でも優れた刀剣「特別保存刀剣」
国が指定する重要美術品に準ずる刀剣「重要刀剣」
重要刀剣の中でも優れた刀剣「特別重要刀剣」
日本刀が売れる2つの場所
骨董品買取業者に売る
オークションに出品する
日本刀の買取業者を選ぶ4つのポイント
1.日本刀に関する知識が豊富な鑑定士が在籍している
2.日本刀の買取実績や鑑定歴があるか
3.査定や出張などの手数料が無料であるか
4.あらかじめ評判を確認しておく
日本刀の買取方法
店頭買取
出張買取
宅配買取
日本刀における主な4つの査定基準
保存状態の良さ
刀が作られた時代
刀の作者
業物のランク
日本刀を高く売るためのポイント
複数の業者で見積もりをとる
錆びが発生する前に売る
鑑定書の有無や入手ルートを確認する
外装や刀装具など付属品を揃える
保管の方法や場所に気を付ける
日本刀を売るまでの保管方法
日の当たる場所や湿気の多い場所で保管しない
刀を保管する際は横向きに置く
定期的に手入れを行なう
錆びが発生した場合は研師に依頼する
日本刀を売るなら「永寿堂」へ
まとめ
日本刀を売るときに確認するべき3つのポイント
日本刀を売るときには、以下の3つのポイントを確認しておきましょう。
-
銃砲刀剣類登録証があるか
-
鑑定書や付属品はあるか
-
模造品ではないか
これらを確認せずに売却してしまうと、査定額が減額されてしまったり、買取を拒否されてしまったりします。持っている日本刀を買取ってもらうためにも、必ずチェックしておきましょう。
1.銃砲刀剣類登録証があるか
まずは、銃砲刀剣類登録証があるかどうかをチェックしましょう。銃砲刀剣類登録証とは、日本刀を美術品として所持するために必要な書類のことです。日本では銃砲刀剣類所持等取締法によって、日本刀と一緒に保管することが義務付けられています。
銃砲刀剣類登録証がない場合、法律違反となるため買取をしてもらえません。代々受け継いだ日本刀に銃砲刀剣類登録証がない場合は、最寄りの警察署の生活安全課まで問い合わせをしましょう。すると、再交付や新規手続きを実施してくれます。
2.鑑定書や付属品はあるか
鑑定書や付属品の有無は、売却する際によく見られるポイントです。鑑定書は、公益財団法人日本美術刀剣保存協会の発行したものが信頼性が高いといわれています。公益財団法人日本美術刀剣保存協会が発行している鑑定書には、刀の種類も記載されており、売却の際には参考にされることを覚えておきましょう。
そのほかに付けておくべき付属品は、以下のものです。
-
箱
-
拵(こしらえ)
-
鞘(さや)
-
柄(つか)
-
鍔(つば)
-
三所物(みところもの)
特に三所物に含まれる、小柄(こづか)や(こうがい)、目貫(めぬき)が揃っていると評価が上がりやすくなります。鑑定書や付属品を揃えた上で売却しましょう。
3.模造品ではないか
持っている日本刀が模造品ではないことも確認してください。そもそも模造品とは、日本刀を真似て作られた刀のことです。本物の日本刀に似ていたとしても、プラスチックでできていて切れないものもあります。
模造品は日本刀のカテゴリーには含まれないため、買取不可としている業者も多いです。買取ってもらえたとしても、本物の日本刀よりも査定額は低くなってしまうでしょう。
【種類別】日本刀の買取相場
日本刀は、種類によって買取相場が変わります。主な分類は、以下の4つです。
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江戸時代までに造られた刀剣「保存刀剣」
-
保存刀剣の中でも優れた刀剣「特別保存刀剣」
-
国が指定する重要美術品に準ずる刀剣「重要刀剣」
-
重要刀剣の中でも優れた刀剣「特別重要刀剣」
この種類は鑑定書にも載っています。特徴とあせて解説していくので、鑑定書に載っている種類と照らし合わせながら読んでみてください。
江戸時代までに造られた刀剣「保存刀剣」
江戸時代までに作られた模造品で銘が正しいもの、または無銘だとしても年代や生産地、刀工の系統がわかっていれば、保存刀剣に分類されます。たとえ保存状態が悪くて傷があったとしても、鑑賞できる状態であれば問題ありません。
江戸時代以降に作られた日本刀であっても、保存刀剣に分類されることがあります。しかし銘があり、完成度の高いものに限られています。買取相場は、10万〜100万円です。
保存刀剣の中でも優れた刀剣「特別保存刀剣」
保存刀剣の中でも優れた刀剣のことを、特別保存刀剣といいます。室町時代から江戸時代の無銘作品は除外されますが、著名な刀工が作った作品は、例外的に特別保存刀剣として分類されることを覚えておくといいでしょう。
買取相場は、15万〜200万円程度です。前述した保存刀剣よりも質の良い剣であるため、買取相場も大きくつり上がる傾向にあります。
国が指定する重要美術品に準ずる刀剣「重要刀剣」
平安時代から江戸時代に作られたもので、国が指定する重要美術品の基準に準ずる刀剣を重要刀剣と呼びます。室町時代以降の刀剣は、作成者の名前が入っている作品に限られることが特徴です。
さらに江戸時代以降の刀は、生ぶ茎(うぶなかご)と呼ばれる仕上げされていない茎を持つ刀剣のみが分類されます。買取相場は、60万〜500万円です。
重要刀剣の中でも優れた刀剣「特別重要刀剣」
特別重要刀剣とは、重要刀剣の中でもさらに完成度の高い剣に分類されます。特別重要刀剣に分類される刀剣は、資料的価値が高いことが特徴です。重要美術品や重要文化財に認定される程の価値がある剣でなければ、分類されることはありません。
買取相場は、最低でも500万円といわれています。中には1,000万円を超える作品もあるのです。
日本刀が売れる2つの場所
日本刀が売れる代表的な場所を2つ紹介します。
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骨董品買取業者に売る
-
オークションに出品する
それぞれメリットやデメリットがあるので、それをしっかりとおさえておくべきでしょう。売却する場所によって買取金額やかかる手間なども変わってくるため、適切に選ばなければなりません。しっかりと比較して、自分の都合に合った売り方を見つけてみてください。
それぞれ解説していきます。
骨董品買取業者に売る
日本刀は、骨董品買取業者に売却できます。その中でも刀の買取に力を入れている業者を選びましょう。なぜなら、売却する業者の査定員が日本刀に精通していない場合、価値を見誤られてしまい、適正価格で買取ってもらえない可能性があるためです。
刀の買取に力を入れている業者には、刀剣評価鑑定士の資格を持つスタッフが在籍していることもあります。適正価格で買取ってもらいたい方は、資格を持っている骨董品買取業者に売却しましょう。
オークションに出品する
日本刀は、オークションに出品することでも売却できます。日本刀はコレクターも多く、オークションに出品すれば、相場よりも高く売却できる可能性があるのです。ただし、必ず高額で売れる保証はなく、またすぐに買い手が付くともいい切れません。
場合によっては、買い手とのやり取りでトラブルが発生することもあります。時間や手間がかかったとしても、どうしても高く売りたいと考える方に向いている売却方法です。
日本刀の買取業者を選ぶ4つのポイント
前章では日本刀が売れる場所として、骨董品買取業者を紹介しました。実際に業者を選ぶ際は、以下の点を意識してみてください。
-
日本刀に関する知識が豊富な鑑定士が在籍している
-
日本刀の買取実績や鑑定歴があるか
-
査定や出張などの手数料が無料であるか
-
あらかじめ評判を確認しておく
日本刀に関する専門知識の有無は、業者を選ぶうえで重要なポイントです。後のトラブルを回避するため、買取方法や手数料も事前に確認しておきましょう。
1.日本刀に関する知識が豊富な鑑定士が在籍している
前述したように、日本刀にはさまざまな種類があります。それらの確かな価値を判断するうえで欠かせないのが、日本刀に関する専門的な知識です。
日本刀をはじめとする骨董品に精通し、これまでに多くの実績をもつ鑑定士であればより安心です。日本刀の価値と市場相場を照らし合わせながら、適正額を提示できます。
鑑定士が在籍しない業者に持ち込んだ場合、相場より低い額で買取られる可能性があります。仮に鑑定士が在籍していても、骨董品や買取相場に関する見識が浅ければ同様です。
特に、買取相場は市場の動向によって変動します。鑑定士に相場に関する知識がなければ、適正価格での買取は難しくなってしまいます。
日本刀に見合った高価買取をしてもらうためにも、買取業者は確かな知識をもつ鑑定士が在籍する業者を選ぶようにしてください。
2.日本刀の買取実績や鑑定歴があるか
知識と共におさえておきたいのが、日本刀の買取実績や鑑定歴です。これらは業者のホームページに掲載されている鑑定歴などで確認できます。
日々さまざまな品物を鑑定する鑑定士の仕事は、マニュアル通りではありません。それぞれの品に応じた膨大な知識を元に査定し、市場相場を見ながら査定額を提示します。
1つひとつの査定結果が実績へとつながっていることをふまえると、鑑定歴は業者の信頼度を図るひとつの判断材料といえます。過去に日本刀の買取実績、買取歴があればより安心といえるでしょう。
3.査定や出張などの手数料が無料であるか
買取業者を選ぶ際は、自分が希望する方法に対応しているか事前に確認しておきましょう。骨董品買取には、売りたい側が商品と業者に持ち込む方法のほか、業者に品物を送る「宅配買取」や、業者側が売りたい側に足を運ぶ「出張買取」などの方法があります。
特に、日本刀は大半が大きなものになります。持ち運びが難しい場合、出張買取可能な業者であれば安心です。
この際、査定や出張の手数料も忘れずに確認しておいてください。無料で対応する業者が大半ですが、なかには出張料やキャンセル料が必要な場合があります。後のトラブルを防ぐためにも、依頼する際にあわせて確認しておくのがおすすめです。
4.あらかじめ評判を確認しておく
買取業者を選ぶ際に参考になるのが、利用者による口コミや評判です。特に、業者選びに急いでいるときは口コミが役立ちます。自分が求めるサービスと実際の感想とを照らし合わせながら、比較検討できるからです。
ここで気を付けたいのが、インターネット上の口コミが100%正しい情報とは限らないことです。より確かな情報を選択するためには、買取業者の公式情報もあわせて確認してください。
評判の悪い業者を利用しても高値は期待できず、それまでの時間を無駄にしてしまう可能性があります。大切な日本刀を確かな値で手放すためにも、複数の情報や評判を確認したうえで業者を選ぶようにしましょう。
日本刀の買取方法
日本刀の買取方法には、主に「店頭買取」「出張買取」「宅配買取」の3つの方法があります。
店頭買取 |
売却希望者が店頭に品物を持ち込む方法 |
出張買取 |
業者が売却希望者のもとに出向いて査定する方法 |
宅配買取 |
売却希望者が業者へ品物を発送する方法 |
それぞれメリット、注意点を理解しておくと自分にあった方法を選択できます。業者選びの判断材料のひとつにもなるため、具体的な違いを確認しておきましょう。
店頭買取
店頭買取は、売りたい品物がある側が業者に出向き、査定と買取をしてもらう方法です。骨董品専門業者をはじめ、リサイクルショップなどでも多くみられるスタイルになります。
業者によっては、来店前に連絡や予約が必要です。また、査定額に納得し買取となった場合は身分証明書の提示が求められます。スムーズに売却できるよう、必要書類について来店前に確認しておくとよいでしょう。
日本刀の場合は、持ち運び方法にも注意しなくてはいけません。鞘に収めていたとしても、そのまま持ち歩くことは銃刀法違反とみなされる可能性があるからです。
持ち運ぶ際は、銃砲刀剣類登録証の原本を必ず携帯してください。付属の箱や専用袋、専用ケースなどに入れ、他者へ不安を与えないようにすることも大切です。
出張買取
日本刀の持ち運びが難しい場合は、出張買取がおすすめです。こちらが指定した時間、指定した場所に業者側が出張するため、忙しく店頭に行く時間がない人も買取査定を利用できます。
処分したい品が多数ある場合も、出張買取はメリットの大きな方法です。複数の品をまとめて査定に出せるため、骨董品などを1つひとつ梱包し店頭まで運ぶ手間が省けます。出張料や手数料、キャンセル料が無料の業者であれば、より安心して利用できるでしょう。
出張買取の場合も、買取時には身分証明書の提示が求められます。出張買取のメリットを活用できるよう、こちらも利用時にあわせて確認してください。
宅配買取
「近くに買取業者がない」「自宅に来てもらうのは気が引ける」というときにおすすめなのが宅配買取です。品物を業者に配送すると後日査定結果の連絡があり、金額に納得すれば買取が成立します。金額に納得いかなかった場合は、品物は返却されるという仕組みです。
宅配買取がほかの方法と大きく異なるのは、買取までに一定の日数を要する点です。他の買取方法は買取額がその場で支払われるケースが大半ですが、宅配買取の場合は振込までに日数を要します。
また、宅配買取の場合は日本刀を梱包する手間が必要です。なかには宅配キットを用意してくれる業者もあるため、業者選びの際にチェックしてみてください。業者から届くキットに日本刀を梱包し後は送るだけと、忙しい人でも自分の好きなタイミングで買取作業が進められます。
日本刀における主な4つの査定基準
日本刀には、主に4つの査定基準があります。
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保存状態の良さ
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刀が作られた時代
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刀の作者
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業物のランク
日本刀の状態や年代、作者、ランクによって、査定額は大きく変わるのです。知らずに買取業者に依頼してしまうと損をしてしまうこともあるでしょう。自分の持っている日本刀が査定基準をクリアしているのかどうか、以下を参考にしてみてください。
保存状態の良さ
まずは、日本刀の保存状態の良さをチェックします。日本刀の保存状態とは、刃こぼれの有無や柄のカビ、サビ、鞘の状態などです。状態が悪い場合、査定額が大きく下がる可能性があります。
逆にいえばどんなに古い刀であっても、保存状態が良ければ高く買取ってもらえる可能性があるのです。もしも状態が悪くなった場合は、修理などはせずにそのまま買取店へ持っていきましょう。
特に刀のサビは、素人には取れません。無理に取った場合、傷が付いて価値が下がることもあるため注意しましょう。
刀が作られた時代
刀が作られた時代によって、査定額はかなり変わります。刀は作られた時代によって、以下の5つに分類されるのです。
-
上古刀
-
古刀
-
新刀
-
新々刀
-
現代刀
上古刀から現代刀になるにつれて、査定額が下がっていきます。
ちなみに鎌倉時代以前は日本刀の黄金期と呼ばれており、その時代の刀を現代で表現する技術がないため、鎌倉時代以前の刀を売る場合は査定額も高くなるでしょう。
刀の作者
日本刀を売却する際には、作者もチェックされる重要なポイントです。特に有名な作者が作った刀は、高値で売れる可能性があります。例えば、帝室技芸員や人間国宝などの作品は大きな価値があるのです。
歴史的な資料として、価値があると判断される作品も中にはあります。人気のある作者の刀には需要があるため、それに伴って買取価格も上がるでしょう。
業物のランク
日本刀の買取には、業物(わざもの)のランクも大きく関わってきます。業物とは、刀の切れ味を評価する指標です。日本刀は、以下の5つのランクに振り分けられます。
-
最上作
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上々作
-
上作
-
中上作
-
中作
上から順に切れ味が良いとされる分類です。証明書や鑑定書に記載されていることが多いため、鑑定前にチェックしておきましょう。
日本刀を高く売るためのポイント
日本刀を高く売るためには、いくつかのポイントがあります。
-
複数数の業者で見積もりをとる
-
錆びが発生する前に売る
-
鑑定書の有無や入手ルートを確認する
-
外装や刀装具など付属品を揃える
-
保管の方法や場所に気を付ける
査定額に影響するため、買取に出す際はこれらのポイントをおさえておくことが大切です。特に、骨董品でもある日本刀は保存状態や鑑定書の有無が査定額を左右します。日本刀を査定に出す際は、ぜひ事前にチェックしてください。
複数の業者で見積もりをとる
日本刀は価値がわかりづらい品です。ひとつの業者でとった見積もりが適正価格であるか、素人が判断するのは難しいでしょう。
買取に出す際は、複数業者で見積もりを出し比較検討することをおすすめします。買取業者の多くは無料で相談や査定に応じているため、メールや電話で事前に相談してみてください。相場がある程度わかれば、安すぎる不自然な査定額にも気付けるようになります。
錆びが発生する前に売る
錆びが発生すると日本刀の価値が下がってしまいます。刃こぼれと呼ばれる欠けも同様です。これらは長年手入れをしないことで発生しやすくなります。
日本刀の刀身は、主に鉄でできています。そのため、錆びを放置しているとどんどん範囲が広がってしまうため注意が必要です。深くまで浸食すると、修復困難となる可能性もあります。
錆びが生じないよう日頃から手入れをするのはもちろんのこと、なるべく高く日本刀を売るためには、状態が良いうちに買取に出すことも大切なポイントです。
鑑定書の有無や入手ルートを確認する
鑑定書は、日本刀のランクを証明するものです。前述した「登録書」が日本刀の所持、売却や持ち運びの際に必要になる書類であるのに対し、鑑定書は日本刀の種類や制作時期などを表すものになります。
代表的な鑑定書は、公益財団法人日本美術刀剣保存協会が発行するものです。その他、日本刀剣保存会や法人美術刀剣鑑定倶楽部などからも鑑定書が発行されています。
買取時に鑑定書があれば、より高い査定額が見込めます。鑑定書がないからといって査定できないわけではありませんが、ある場合はぜひセットで提出してください。
外装や刀装具など付属品を揃える
刀装具(とうそうぐ)とは、日本刀の外側に付いている部品のことです。「拵」(こしらえ)とも呼ばれ、手元の鍔(つば)や柄に付いている目貫(めぬき)など、さまざまな種類があります。
なかでも重視されるのが「三所物」(みところもの)と呼ばれる刀装具の特徴です。小柄(こづか)、笄(こうがい)、目貫(めぬき)がすべて同一意匠の日本刀は、高級品とされています。
また、刀装具も本体と同様に状態が良いほど評価が高くなります。割れたり欠けたりしてしまわないよう、小さな部品も丁寧に扱うように心がけましょう。
保管の方法や場所に気を付ける
日本刀をなるべく良い状態で買取に出すには、保存環境にも注意が必要です。詳しくは後述しますが、日本刀は熱や湿気に弱いという特性があります。また、日頃の手入れを怠ると錆びが発生してしまいます。
日本刀を長年棚の奥にしまい込んでいる、という場合は今一度環境を見直してみてください。特に、今すぐ売りに出す予定がない場合は適切な場所での保管をおすすめします。
日本刀を売るまでの保管方法
日本刀は、保管時に温度や湿気に配慮する必要があります。欠けを防ぐには、保管時の向きも気を付けたいポイントです。
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日の当たる場所や湿気の多い場所で保管しない
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刀を保管する際は横向きに置く
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定期的に手入れを行なう
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錆びが発生した場合は研師に依頼する
前述したように、鉄でできている日本刀は錆びのリスクがある品物です。ここでは、錆びが発生した際の対処法も紹介します。
日の当たる場所や湿気の多い場所で保管しない
日本刀は、熱や湿気に弱いという特性があります。保管時はこれらのリスクがある場所を避け、飾らない場合は刀袋に入れておきましょう。
理想的な環境は、直射日光の当たらない風通しの良い場所です。必要なときにすぐに取り出せるよう、登録証や鑑定証も一緒に保管することをおすすめします。
また、日本刀が古く、歴史あるものの場合は「本阿弥家(ほんあみけ)」と呼ばれる「折紙(おりがみ)」が付いている場合があります。こちらも非常に価値が高い品とされるため、日本刀と同様に大切に保管してください。
刀を保管する際は横向きに置く
日本刀は横向きで保管するのが基本です。立てた状態で保管すると、倒れた際に欠けたり傷付いたりする恐れがあります。
また、刀身拵(こしらえ)ではなく、白鞘(しらさや)に入れて保管してください。拵が古い場合、経年劣化で内側が汚れている可能性があります。気密性の高さから、錆びの原因になりやすいことも理由のひとつです。
もちろん拵自体も価値を有する品です。使っていない間も大切に保管し、買取時は一緒に査定に出してください。
定期的に手入れを行なう
錆びを防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。最低でも半年に一度の手入れが理想とされています。
特に、研ぎあげた直後の刀は錆びやすいといわれています。この場合、ひと月に1度は油で手入れしたほうがよいでしょう。
錆防止の油は丁子油(ちょうじあぶら)と呼ばれ、紙や布などで刀に塗っていきます。多すぎると脂が流れて刃以外の部分を汚してしまうため、分量に気を付けてください。あくまでも薄く、むらなく塗った状態が理想的です。
錆びが発生した場合は研師に依頼する
日本刀に錆びが発生してしまっても、自分で手入れするのは控えてください。さらに錆びが広がったり、傷が付いたりする可能性があるからです。
錆びを見つけたら、まずは研師(とぎし)に相談しましょう。研師とは、刃物の研磨を専門に行なう仕事です。現存する研師の大半はハサミや包丁を扱う職人が大半ですが、なかには刀専門の研師も存在します。
日本刀の価値を下げないためにも自己判断で手入れしてすることなく、まずは専門家への相談を検討しましょう。
日本刀を売るなら「永寿堂」へ
日本刀を売ろうと考えているのならば、「永寿堂」へお持ちください。永寿堂では、刀一つひとつを丁寧に査定して、適正価格で買い取らせていただきます。骨董品の販売ルートを多数用意して使い分けているため、業界トップクラスの買取価格を提示しているのです。
売却方法も店舗買取や出張買取、宅配買取など、お客さまの都合にあった方法を選択できます。気になった方は、以下の問い合わせからお気軽にご相談ください。
【永寿堂のお問い合わせ】
・TEL:0120-060-510
・メールフォーム:https://www.eijyudou.com/contact/
・LINE ID:@721crjcp
まとめ
日本刀を売るときには、銃砲刀剣類登録証や鑑定書の有無、模造品ではないことなどを確認しましょう。3つのポイントをクリアしていなかった場合、査定額が下がったり、買取不可となったりする可能性があります。売却を考えている方は、買取相場も参考にしてみてください。
日本刀が売れる場所は、主に骨董品買取業者とオークションです。それぞれメリットとデメリットがあるため、総合的に見て自分に合った売却方法を選んでください。日本刀を売却するときには、4つの査定基準も参考にしてみましょう。
もしも日本刀を売りたいとお考えの方は、永寿堂へご相談ください。
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