和楽器の査定には、4つのポイントがあります。さらに和楽器の種類ごとに買取相場が異なることも特徴です。相場を知っていることで、安く買い叩かれるリスクも減るでしょう。この記事では和楽器の買取相場や高額で売却できるものの特徴や高く売るポイントなどを解説します。
【目次】
和楽器の買取、査定ポイントについて
買取してくれる和楽器の種類
和楽器の買取相場
高額で買取してもらえる和楽器の特徴
和楽器を高く売るポイント
和楽器の買取は永寿堂におまかせ下さい
まとめ
和楽器の買取、査定ポイントについて
和楽器を買取してもらう際の査定ポイントは、以下の4つです。
- 和楽器の査定ポイントは材質や細工の美しさ
- 三味線の査定ポイントは材質
- 琴の査定ポイントは木目と細工
- 作家や流派によっても査定が変わる
査定ポイントを知っていることで、自分の持っている和楽器が高額買取してもらえるのか判断できます。和楽器の売却を検討している方は、以下を参考にしてみてください。
和楽器の査定ポイントは材質や細工の美しさ
和楽器の査定は、材質や細工の美しさなどが基準になります。材質でいうと、和太鼓であれば欅(けやき)を使用したものは高級品とされており、需要が高いです。また平太鼓の場合は、黒牛革を使ったものは高価買取が見込めるでしょう。
また細工の美しさはたとえば、三味線の棹に金ホゾと呼ばれる細工がしてあるものです。材質や細工によって金額に差が出てくるため、自分の持っている和楽器は高いものかよくチェックしておきましょう。
三味線の査定ポイントは材質
三味線の査定のポイントは、材質と言われています。三味線に使われる木材の種類は、以下の通りです。
- 紅木
- 紫檀
- 花梨
上記の中では、紅木はかなり価値が高いとされています。とくに樹齢200年以上経過している紅木を使った三味線は、希少性だけではなく、音色や胴の模様なども評価されるのです。紅木の次に高く買い取られているのが、紫檀と言われています。
紫壇の三味線は、見た目のなめらかな光沢感と音色が評価されているのです。花梨は、お稽古用に広く用いられており、比較的安価で取引されます。素材によって査定額が異なるため、注意しましょう。
琴の査定ポイントは木目と細工
琴の査定ポイントは、木目と細工です。木目は、流れがきれいで数が多いものが高く評価されています。とくに紅木・紫壇・花梨・象牙などが使われており、萌絵が描かれているものは、コレクターからも人気があるのです。
琴は演奏目的だけではなく、観賞用として購入する方も多くいます。そのため、木目の美しさも査定時に重要と言えるでしょう。さらに細工も査定時に見られるポイントとされています。琴は、音がよく響くように内部に細かい細工がされますが、価値が高いものほど複雑です。
とくに、麻型彫りや子持ち綾杉彫りなどは、価値が高い細工と言われています。
作家や流派によっても査定が変わる
和楽器は、作家や流派によっても変化します。とくにこれらの査定ポイントが重要視されるのは、尺八です。尺八の有名作家は、河野玉水で、この方の名前が入っていると高価買取が期待できるでしょう。
尺八には流派があります。有名な流派は、都山流と琴古流です。とくに琴古流は、江戸時代から続いている流派であり、人口も少ないため希少性が高くなってきています。楽器によっては、作家や流派によって査定額が変わるため、注意しましょう。
買取してくれる和楽器の種類
買取してもらえる和楽器の種類は、以下のとおりです。
- 三味線
- 琴
- 尺八
三味線は、15〜16世紀に中国から日本に渡ってきた楽器です。プロが教室を開いており、習うために中古で購入する方が多いため需要が高くなります。琴は、5〜6本の弦を弾いて演奏する楽器です。現在は、100以上の流派があり、演奏人口は100万人を超えます。
三味線同様、お稽古で使うために中古品を購入するため、多く取引されている尺八。尺八は、竹をつかった楽器です。流派に幅があり、流派と同じものを求めて中古品を購入する方が増えています。
他にも取引される和楽器はありますが、上記の3つは専門の買取業者が存在するほど中古市場では主流です。
和楽器の買取相場
ここからは以下の和楽器6つの買取相場を紹介します。
- 三味線
- 横笛
- 琴
- 尺八
- 和太鼓
- 筝・胡弓・琵琶など
相場を知っておくことで、安い査定額を提示されているか判断できます。損をするリスクを減らせるのです。「買取してくれる和楽器の種類」以外にも紹介するので、自分の持っている和楽器がどのくらいの相場になるのか事前に把握しておきましょう。
三味線の買取相場
三味線の相場は数千〜数十万円クラスのものまでピンキリです。とくに流通量が少ない太棹は、買取額も30万円程度提示されることがあります。逆に中棹は民謡などで多く使われており、太棹と比較すると高額買取は難しいかもしれません。
三味線で高く買い取ってもらえる種類は、津軽三味線です。津軽三味線で、紅木や劣化が無いものであれば、数万円程度で買い取ってもらえます。三味線は種類や棹の太さによって、買取額が変化するため、相場の幅も広いのです。
三味線の詳しい買取相場を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
三味線の買取相場は?高く売れる条件や高価買取ポイント
横笛の買取相場
横笛とは、横向きに構えて吹く笛のことです。横笛の相場は、3万〜9万円程度といわれています。横笛は、主に以下の3つに分類できるのが特徴です。
- 篠笛
- 能管
- 龍笛
とくに篠笛は、三味線と合わせて使われることが多く、全体的に買取価格が下がるでしょう。逆に能管や龍笛は、比較的高値で取引されます。
能管の七孔であれば、2万6,000〜10万円程度。龍笛の七孔は、3万〜10万円程度で取引されます。
琴の買取相場
琴の買取相場は、4万〜16万円程度です。琴は、弦の数が13本と17本のものが存在します。比較すると、17本弦が張っている琴のほうが、査定額が高くなる傾向にあるでしょう。
さらに裏面と孔の貼り合わせの状態や、爪の材質なども査定基準として見られます。さらに象牙などの珍しい素材が使われていると査定にプラスになることも。しかし、壊れている部分があると、修理費がかかるため、査定額が下がります。
尺八の買取相場
尺八の買取相場は、5,000〜24万円程度です。ものによって大きな差があります。尺八にはさまざまな流派がありますが、代表的なのは都山流と琴古流です。都山流の尺八は、音程のバランスが良く西洋楽器とも合わせて演奏しやすい傾向があります。
琴古流は、独特な演奏技法を使い、独特の響きがあることが特徴です。尺八は流派だけではなく、作家や長さ、素材なども査定のポイントとなります。
和太鼓の買取相場
和太鼓の買取相場は、1万5,000〜10万円程度です。和太鼓で高価買取が期待できるのは、欅を使用した長胴太鼓や平太鼓など。高いものでは10万円で取引されているものもあります。
和太鼓の査定では、素材もチェックされるポイントです。欅や松、牛革などの素材がよく使われていますが、とくに高く買い取ってもらえるのは欅でしょう。また締太鼓の場合は、紐の状態も査定額を左右するポイントとなります。
平太鼓の場合は、黒牛革を使ったものが高級品です。
筝・胡弓・琵琶などの買取相場
和楽器は、筝・胡弓・琵琶なども買取対象になります。それぞれの相場は、以下のとおりです。
- 筝:0〜17万円
- 胡弓:3万〜5万円
- 琵琶:4万〜17万円
箏は、厳密には別物の楽器ですが、現在では琴とひとくくりにされていることが多いです。高いものでは、17万円で買い取ってもらえることもありますが、安価なものでは値がつかないこともあります。胡弓とは、三味線を小さくしたような楽器です。
紅木で作られたものは、高く売れる傾向にあります。琵琶の査定では、素材や装飾が重視されるでしょう。紫檀や黒檀、象牙などが使われたものは、高く売れます。
高額で買取してもらえる和楽器の特徴
高額で買取してもらえる和楽器の特徴は、以下の2つです。
- 特定の作家によって作られた和楽器
- 特定の流派で使用される和楽器
これらを知っていることで、自分の売りたい和楽器が高く買取してもらえるか判断する材料になります。どのように査定に関わってくるのか解説するため、高く売れるか気になっている方は、以下を参考にしてみてください。
特定の作家によって作られた和楽器
特定の作家や職人が作った和楽器は、高額で買取してもらえる傾向が高いです。特定の職人や作家が作ったものは、すでに亡くなっており、生産するのが難しいため希少性も高いと言われています。とくに作家が作ったもので金額に差が出る和楽器は、尺八・琵琶・和太鼓・三味線などです。
作者がはっきりとわかる和楽器は、まずは作家名で検索して有名な人物であるか調べてみましょう。
特定の流派で使用される和楽器
特定の流派で使用されている和楽器は、高額で買取してもらえる可能性が高いです。顕著に査定に響く和楽器は、尺八でしょう。そのため尺八を持っている場合は、流派の違いに注意してください。
高く売れるのは琴古流ですが、練習用か否かでも金額に差が出てきます。和楽器は、演奏用のほうが高級な素材が使われていることが多いため、高く売れるのです。「希少性の高い流派=高く売れる」とは限らないため注意しましょう。
和楽器を高く売るポイント
和楽器を高く売るポイントは、以下の3つです。
- 作家名、流派、年代の情報がわかること
- 和楽器の保存状態が良いこと
- 付属品が揃っていること
それぞれどのような特徴があり、査定額にどのように響いてくるのかチェックしてみましょう。和楽器を高く売るポイントを把握した上で売ることで、査定額に差が出ることもあります。
作家名、流派、年代の情報がわかること
和楽器を売るときには、作家名や流派、年代などの情報を一緒に提示してください。これらの情報を一緒に提示することで、査定がスムーズに進みます。予約の電話の時点で伝えておくとある程度の値段を知れるため、どのくらいで売れるかある程度把握できるメリットもあるのです。
逆にわからずに売った場合、ある程度の買取金額が提示されないこともあるため、実際に持っていってから正確な査定額を聞くことになります。もしも査定額が低かった場合、移動費や手間だけがかかってしまうのです。
作家名などを共有することで、手間を省き、スムーズに査定してもらえます。
和楽器の保存状態が良いこと
和楽器の保存状態も、査定に響いてきます。和楽器は保存環境によっては、素材に割れや亀裂が入ることがあるため注意しましょう。これらの傷みがあると、修理費のほうがかかってしまい、無料引き取りや買取不可となるおそれがあります。
和楽器の傷みを軽減するためにも、定期的に箱から出して点検することが大切です。また湿気に弱いため、風通しの良い場所で保管してください。
付属品が揃っていること
和楽器を売るときには、付属品が揃っているかもチェックしておきましょう。付属品とは、たとえば、爪や琴柱。三味線では撥などが挙げられます。その他ケースや取扱説明書、保証書なども当てはまるでしょう。
これらが揃っていることで、高額査定につながりやすくなります。しっかりと揃えてから売却してください。
和楽器の買取は永寿堂におまかせ下さい
和楽器を売りたいと考えている方は、ぜひ「永寿堂」へお持ちください。弊社では、代々古美術商を営んでおり、幼い頃から古美術に触れてきた店主が査定いたします。フットワークの軽さも特徴で、愛知県や岐阜県を始めとした地域に出張が可能です。
その他宅配買取や店頭買取にも対応しているため、お客様に合った売却方法をお選びいただけます。気になった方は、お問い合わせからご連絡ください。
【永寿堂のお問い合わせ】
・TEL:0120-060-510
・メールフォーム:https://www.eijyudou.com/contact/
・LINE ID:@721crjcp
まとめ
和楽器の査定ポイントは、材質や細工の美しさにあります。さらに楽器ごとに査定ポイントが違うため、注意してください。よく取引されている楽器は、三味線・琴・尺八などです。
他の和楽器も買取は可能なため、買取相場を参考に売却してみましょう。自分の和楽器が高く売れるか気になる場合は、高額で買取してもらえる特徴も参考にしてみてください。また高く売りたい場合は、作家名などの情報を調べて、保存状態を良くしておきましょう。
付属品もできるだけ揃えておいてください。もしも和楽器を売る場所に迷っている方は、ぜひ永寿堂をご検討ください。
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