こちらの記事では硯のお手入れ方法や保存方法と硯の洗い方について記載しております。硯を洗う際の参考にして下さい。
硯の洗い方と注意点
使い終わった硯 洗い方ですが、硯にこびりついた墨の粒子を洗い流したあとに乾燥させるだけです。作業としては簡単なのですが、注意するべき点がいくつかあります。
第一に、硯を傷つけないように硬いブラシやタワシの使用はやめておきましょう。
第二に、熱いお湯を使ってはいけません。硯には、目に見えないほどの細かいキズが入っており、その内部にある空気がお湯で温められ膨張すると割れる原因となります。それを踏まえた上で、まずやることは使い終わったあとの墨を取り除くことです。筆に墨を含ませたり新聞紙や書き損じの紙などを用いて吸い取らせたりします。硯に墨がなくなったら、今度は硯をつけ置きましょう。
浸け置く時間は、20分から30分程度が目安です。硯を使ってから時間が経っているときには、墨に含まれる膠や防腐剤が固まって落ちにくくなっています。固まった墨は水よりもお湯に溶けやすいので、硯が割れない人肌程度のぬるま湯に浸け置きましょう。水あるいはぬるま湯に浸け置くことで、目に見えない硯の目に見えない傷に詰まっていた墨は排出されます。そこから硯を洗うのですが、前述のように硬いブラシやタワシは新たな傷を作るので、毛の柔らかい歯ブラシなどを用いて硯の表面を擦りましょう。より丁寧に洗いたいときには、脱脂綿や柔らかいタオルなども最適です。
硯を洗う際に使う水ですが、一般的なものであれば水道水で十分です。しかし、由緒のある骨董品の場合には、乾いた後に水道水の不純物がこびりついてしまう恐れがあります。それを防ぎたいならば、不純物を取り除いた蒸留水や精製水を用いましょう。蒸留水であれば、自宅で水道水を加熱して発生した水蒸気を、冷やして容器に入れることでつくることができます。精製水の方は、薬局・ドラッグストアで販売されていますから、蒸留する手間を省きたいのであればおすすめです。
日頃から手入れをしていれば、1回でも綺麗な状態となるでしょう。長年、放置して墨がこびりついている場合は、漬け置きと擦り洗いを何回も繰り返して、本来の状態へと戻します。洗ったあとは、乾いたタオルで丁寧に水気を拭き取り、時間をかけて乾燥させましょう。濡れた状態で保管容器に入れておくと、カビが発生する原因となります。乾燥させるときには、直射日光を当てるのではなく陰干しにしておく方が良いです。
保管方法
完全に乾いたら、柔らかい布などに包み容器に入れて保管しておきます。硯を保管する際には、温度変化を避けカビが発生しないように場所を選ばなければいけません。高温多湿の場所、直射日光の当たる場所は不向きです。
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