古いカメラには、製品によってはかなり高額で売却できるものもあります。特に「アンティークカメラ」などと呼ばれるカメラは、何十万もの高値で取引されるケースも珍しくありません。では、どのようなカメラが高額買取となるのでしょうか。
今回は古いカメラの買い取りについて、そもそもクラシックカメラやアンティークカメラとはどのような製品なのか、高額買取が期待できるメーカーはどこなのかを解説します。また売却を希望する場合、どのような点に気をつければ査定金額が高まるのかについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【目次】
古いカメラとは(クラシックカメラとアンティークカメラ)
クラシックカメラやアンティークカメラとは
古いカメラの種類
アンティークカメラを買取りに出すときの注意点
メーカー、型番、モデルをチェックする
箱や付属品が残っているかを確認する
本体にキズや汚れがないかチェックする
シャッターの動作をチェックする
アンティークカメラは故障していても売れる
高額買取が期待できる古いカメラのメーカー
Leica(ライカ)
Nikon(ニコン)
Canon(キヤノン)
RICOH/PENTAX(リコー)
古いカメラの買取り相場価格
フィルムカメラの買取価格
ミラーレスカメラの買取価格
デジタル一眼レフカメラの買取価格
古いカメラの買取は永寿堂におまかせ下さい
まとめ
古いカメラとは(クラシックカメラとアンティークカメラ)
ひと口に「古いカメラ」といっても、さまざまな製品が含まれます。古いカメラとしてまず挙げられるのは、「クラシックカメラ」や「アンティークカメラ」と呼ばれるカメラです。
これらのカメラは希少性が高く、カメラ愛好家からのニーズはもちろんのこと、骨董品などのコレクターからも人気の高い商品です。本章では2つのカメラについての紹介や、古いカメラの種類について解説していきます。
クラシックカメラやアンティークカメラとは
古いカメラとして市場で高額取引がされている製品には、「クラシックカメラ」または「アンティークカメラ」と呼ばれるカメラがあります。
クラシックカメラの定義はいくつかありますが、一般的には「1960年代頃に製造されたカメラ」とされています。またこの年代に製造されたカメラの中でも「機械式」のタイプが「クラシックカメラ」と呼ばれているようです。
一方で「アンティークカメラ」とは、古いフィルムカメラ全般を指した呼び方です。こちらもクラシックカメラと同様に、1960年頃までに製造されたカメラとされています。その中でも、電池が不要な「機械式カメラ」がアンティークカメラです。
デジタルカメラが主流の現代において、どちらのカメラもその希少性から高い人気を得ています。また歴史を重ねた趣のあるデザインやその耐久性から、写真ファンからはもちろんのこと、骨董品のコレクターからのニーズも高まっているのです。
古いカメラの種類
カメラの歴史は非常に古く、1871年頃まで遡ります。この時代に初めて写真乾板が発明されたことが、カメラの歴史の幕開けとなります。
シャッター付きカメラが普及したのは、それから30年以上が経った1900年頃のこと。この時代から、カメラは徐々に現代の形へと近づいていきます。
その後、画像を拡大できる「中判カメラ」や「大判カメラ」といったカメラが登場します。そして動画用の「8㎜カメラ」などが誕生し、その種類を徐々に増やしていくこととなりました。
このように100年以上の歴史をもつカメラ。今では多くのメーカーがさまざまな製品を販売しているため、「クラシックカメラ」や「アンティークカメラ」としての価値を見極めるのは、非常に難しいとされてます。
アンティークカメラを買取りに出すときの注意点
アンティークカメラをはじめとした「古いカメラ」は、業者に持ち込むことで高額買取が期待できます。しかし古いカメラだからといって、全ての製品が高額で売却できるというわけではありません。いくら希少なカメラであっても、傷だらけであったり型番などがわからないカメラであれば、思うような査定額にはならないでしょう。
本章ではアンティークカメラを買取りに出す際、注意すべき点をいくつか紹介します。
メーカー、型番、モデルをチェックする
アンティークカメラの査定価格は、メーカー・型番・モデルなどによって大きく変わります。売却を希望する場合には、最低限「メーカー」「型番」「モデル」を確認しておきましょう。その際、型番は数字やアルファベットで構成されているため、個体のシリアルナンバーと間違えてしまわないように注意してください。
また発売時期などがわかることで、モデルチェンジについても確認可能です。モデルによっては、カラーリングで金額が変化する可能性もあります。これらの情報も買取価格に影響するため、しっかりとチェックしてください。査定に持ち込む場合だけでなく、基本的な情報を把握できていることで、事前に相場価格をチェックしておくこともできます。安く買い叩かれてしまうリスクを防げるのでおすすめです。
箱や付属品が残っているかを確認する
カメラには、購入時に箱や付属品がついています。これらもセットで査定を依頼すると、さらに買取価格が高額になる可能性があります。逆に、箱や付属品がないことで、以下のようなリスクがあります。
- 業者が査定しにくくなる
- 梱包の手間がかかってしまう
箱や付属品がない場合、買取業者が査定がしにくくなります。購入時にカメラが梱包されている箱には、生産日やメーカーの詳細などの情報が書かれているためです。
また、箱がついていないカメラは売却できた場合でも、販売時、梱包するにも手間がかかります。これらの理由から箱や付属品がないカメラは、買取価格が安くなってしまう可能性があるのです。
本体にキズや汚れがないかチェックする
カメラ本体に傷や汚れがついている場合も、買取価格が相場より安くなってしまう恐れがあります。特に「カメラの命」ともいえるレンズやその周辺は、特に注意して確認しておきましょう。
どうにもならない傷がある場合は仕方ないですが、拭き取ることで落とせる汚れなどは落とし、査定前に綺麗な状態にしておきましょう。
希少価値の高いアンティークカメラなどの場合、細かな傷があっても大きく減額されることがないケースもあります。いずれにしても、綺麗な状態で査定を依頼するのが無難です。
シャッターの動作をチェックする
正常に作動するのかどうかは、買取価格に大きく影響します。特にシャッターの動作については、入念にチェックしておきましょう。また各パーツがガタついているなども、減額の要因となります。
問題なく作動できるか、査定前にテストしておきましょう。万が一、動作をチェックしたなかで不具合を発見した場合は、可能な限り修理しておくことをおすすめします。その際は減額される料金を、修理費用が上回ってしまうことがないように注意してください。
アンティークカメラは故障していても売れる
先ほど、「カメラを買い取ってもらう前には、しっかりと動作を確認し、故障している場合は修理しましょう」と解説しました。
例外は、希少性の高いアンティークカメラなどを売却する場合です。アンティークカメラは、ほとんどの製品が生産終了となっています。そのため、カメラそのものの価値が非常に高いのです。またカメラとしての機能は発揮できない製品でも、部品が回収できる可能性があります。
「壊れているから売れない」と諦めず、専門業者に問い合わせてみてください。
カメラの処分方法については、以下の記事も参考にしてください。
高額買取りが期待できる古いカメラのメーカー
古いカメラの中には、特に高額な取引が期待できるものもあります。高額取引が望めるカメラの条件として挙げられるのは、「人気メーカーの製品であること」です。
カメラを製造している歴史が長く、品質が担保されているメーカーのカメラは、古いモデルであっても、大きく値段が下がることなく、高値で買い取ってもらえる可能性があります。本章では、高額買取を期待できるメーカーとして4社を紹介していきます。
Leica(ライカ)
「高級カメラメーカーといえばLeica(ライカ)」とされているほど、根強い人気を誇るメーカーです。日本国内でも広く知られるメーカーであり、シンプルなデザインと精密な造りは、多くの写真ファンを魅了してきました。その人気は、コレクターのなかにライカのみを収集する「ライカ専門」とされる方もいるほどです。
当然、これだけ人気の高いメーカーのカメラは、たとえ古くても高額で取引されます。
ライカ製品のなかでも、「バルナックライカ」は特に人気があるモデルです。世界に数百台しかないとされており希少性が高く、使い古されたモデルでも高値で取引されています。
Nikon(ニコン)
「Nikon(ニコン)」もまた、国内を問わず高い人気を誇るカメラメーカーです。カメラメーカーとしての歴史は古く、第二次世界大戦後にまで遡ります。終戦後に民生用カメラの製造を始めたニコンもまた、多数のアンティークカメラが販売されているメーカーです。
ニコン製品のなかでも、以下のモデルは高額買取が期待できます。
- ニコンS3 オリジナルモデル
- ニコンF フォトミックT Type1
- ニコンF ブラックボディ アイレベル
上記の他にも、「8mmカメラ」「大判カメラ」「二眼レフカメラ」などは、高価買取の対象とされていることも多いので、査定依頼をしてみてください。
Canon(キャノン)
現在、世界のデジタルカメラシェアランキング1位となっているのは「Canon(キャノン)」です。同メーカーの魅力は、何といってもラインナップの多さにあります。初心者でも扱いやすいモデルが多く、これから写真を始めようと考える方におすすめされるメーカーです。
キャノン製品の中でも「EOS Kiss」シリーズは、特に高い人気を得ています。エントリーモデルとして幅広い方に使いやすいモデルなので、買取価格も高めに設定されています。
RICOH/PENTAX(リコー)
RICOH(リコー)が展開しているカメラブランドである「PENTAX」もまた高い人気を誇ります。個性を重視する方から支持されており、根強いファンを持ちます。
なかでも、RICOHがHOYAから買収するよりも以前に製造された「PENTAX」は希少価値も高く、高額取引を期待できます。レンズの種類が豊富なことも、同ブランドの魅力なので、付属品などはしっかりと揃えて売却したいところです。
古いカメラの買取り相場価格
ここまでの内容から、古いカメラは状態やメーカーによって高額買取が期待できるとお分かりいただけたでしょう。では具体的に、これらのカメラは、どれくらいの価格で取引されているのでしょうか。
ここでは、カメラの種類ごとに相場の買取価格を解説していきます。事前に相場価格を把握していることで、安価で買い取られてしまうリスクも軽減できるでしょう。
フィルムカメラの買取価格
フィルムカメラの買取相場は、4万~5万円とされています。もちろんカメラそのものの性能や状態、メーカーなどによって価格が異なります。たとえばキャノンの「AE-1」は、数千円程度とやや安価な買取価格です。しかしライカの場合は、約10万円の買取価格も期待できます。
またハッセルブラッドとローライフレックスのフィルムカメラ2台+専用ケースなど複数の商品がセットになっている場合には、11万円以上と高額買取になったケースもあります。
ミラーレスカメラの買取価格
ミラーレスカメラの買取相場は、価格帯の開きが少なく、比較的安定しています。
例えばソニーの「a6300 パワーズームレンズキットILCE6300L」の場合は約5万円です。同じくソニーの「a7ll」は8万円前後の相場価格となっています。オリンパスの「OMD EM10」は3万円前後(ボディのみ)、フジフイルムの「XT1(ボディのみ)」は5万円前後とされます。
デジタル一眼レフカメラの買取価格
デジタル一眼レフはフルサイズとコンパクトサイズとで、買取価格に差があります。ハイスペックなフルサイズは、コンパクトサイズよりも高額で取引される傾向があり、2015年に発売されたソニーの「α7S Ⅱ」は14万円前後で取引されています。
他には2014年に販売されたCanonの「EOS 7D MarkⅡ」は12万円前後。ニコンの「D750 24-120 VR レンズキット」は20万円程度の買い取りも期待できます。
古いカメラの買取りは永寿堂におまかせ下さい
古いカメラを高額で買い取ってほしい場合、本体の状態などと合わせて依頼先の業者選びも重要なポイントとなります。『アンティーク品や骨董品の買取り専門店 永寿堂』では、東海エリア(名古屋・愛知・岐阜・三重)を中心に、全国のコレクター収集品を豊富に取り扱っており、買取実績においても申し分ありません。
また店頭買取はもちろんですが、出張買取や宅配買取にも対応しています。実績を見て、業者を選びたい方はぜひ検討してみてください。
骨董品買取専門店 永寿堂のお問い合わせ先
・TEL:0120-060-510
・メールフォーム:https://www.eijyudou.com/contact/
・LINE ID:@721crjcp
まとめ
古いカメラの買取りについて、査定依頼をする際の注意点や高価格帯で売却できるメーカー、具体的な買取相場などを解説しました。
古いカメラは本体の状態やカラー、メーカー、モデルなどで買取価格に大きな差が生じます。数千円から十万円以上など、幅広い価格帯で取引されています。使わなくなったカメラを処分したいと考えている方は、ぜひ『永寿堂』をご利用ください。
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