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リトグラフとは?価値を決める基準や有名作家をご紹介
リトグラフを制作する画像

リトグラフの価値を図る基準はさまざまあるため、自分の持っているものが高く売れるかどうかを瞬時に判断するのは難しいです。価値を見出すには、チェックするコツを掴みましょう。この記事では、リトグラフの基本情報や有名な作家、高く売るコツなどを紹介します。

【目次】
リトグラフとは
リトグラフの価値の基準
 作家名
 エディションナンバー
 本人のサイン
 E.A.やA/P
 T.P.
 P.P.
リトグラフで有名な人気作家
 草間彌生
 平山郁夫
 東山魁夷
 ロバート・ラウシェンバーグ
 クリスチャン・ラッセン
 ジャスパー・ジョーンズ
 マルク・シャガール
リトグラフを高く売る3つのポイント
 1.自分で修復をしない
 2.鑑定書なども一緒に買取りに出す
 3.買取実績が豊富な店を選ぶ
リトグラフの買取なら永寿堂にお任せください
まとめ

 

リトグラフとは

リトグラフのイメージ

リトグラフとは、油と水の化学反応を用いた版画技法の1つのことです。昔は石灰石の石板に印刷していましたが、現在では石のほかにアルミ板が使われることもあります。リトグラフの歴史は古く、1796年のヨーロッパでアロイス・ゼネフェルダー氏によって偶然発見されたのが始まりです。
19世紀ごろにはヨーロッパに浸透し、楽譜や地図などもリトグラフで作成されていきました。リトグラフは世界に広がり、多くの作家が作品を作っています。日本でリトグラフが作られるようになったのは、幕末から明治初期です。

 

リトグラフの価値の基準

リトグラフの価値についてリトグラフの価値を図る基準は、以下の6つです。

・作家名

・エディションナンバー

・本人のサイン

E.A.AP

T.P.

P.P.

リトグラフを売る場合、何が価値を裏付けているのかわかれば、下げないように対処できます。それぞれどこを見ればいいのか、以下で見ていきましょう。リトグラフの価値をプロがどこで判断しているのか気になる場合は、ご覧ください。

 

家名

人気のある作家かどうかでリトグラフの価値が変わります。リトグラフは、人気が高い作家のものほど需要が高いため、価値も上がりやすいのです。たとえば、ラッセンやカシニョールなどの有名作家は、かなり高額で取引されます。
まずは誰が作った作品なのかを見極めてみましょう。有名作家のものでも、発行枚数が多ければ希少性が下がるため、自ずと価値は下がります。作家名とともに発行枚数も確認しましょう。

 

ディションナンバー

エディションナンバーとは、限定部数を示す数字のことです。別名、シリアルナンバーとも呼ばれます。25100と書かれている場合は、100枚刷ったうちの25番目のものという意味です。
印刷された番号が若いほど価値が高いという説もありますが、それは誤りで印刷された順番は価値に関係ありません。ただし、刷られた枚数の多さは価値に関わります。
刷られた枚数が少ないほど価値が上がりやすいのです。人気がない作品は印刷枚数が少なくても、価値は上がらないため注意しましょう。

 

人のサイン

リトグラフの価値を見定めるときは、本人のサインがあるかどうかもチェックしましょう。本人のサインが書かれているということは、作家自身が自分の作品であることを証明するものです。そのため、価値が高くなるでしょう。
サインがない作品の場合、有名作家のものでも数万円程度の価値になってしまいます。サインの有無は、価値に大きく影響するのです。

 

E.A.AP

E.A.APも価値を判断する一つの要素といえます。そもそもE.A.とは、フランス語の「epreuve d'artiste」の略で、作家の保存用という意味です。英語では「Artist Proof」と表記します。
基本的にはエディションナンバーが振られているものと質が変わりません。そのため、これらの記号が入っているからといって、飛び抜けて価値が上がるわけではないことは知っておきましょう。価値を見定める際の一つの要素という程度で捉えておいてください。

 

T.P.

T.P.とは、版画の試し刷りという意味です。英語の「Trial Proof」から来ています。作者が構図や配色などを確認するときに作られたものです。
そのため、T.P.はエディションナンバーが入っているものと比較すると、色合いが違うことがあります。市場にはほとんど出回ることはありません。作品の過程を知れる意味合いがあります。

 

P.P.

P.P.とは、版画の刷り職人のために作られた作品のことをいいます。英語の「Printer's Proof」の略です。もともとは、版画を作る工房の人々をねぎらうために作られました。
現在では版画工房の会社に譲り渡されており、その工房の実績や刷り代の一部として使われているものを指します。P.P.作品は、現在ではあまり見かけなくなりました。

リトグラフ以外の絵画の価値を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

絵画がもつ3つの価値とは?高額絵画ランキングTOP5も解説

 

リトグラフで有名な人気作家

リトグラフ作家リトグラフには、有名な作家が何人かいます。とくに人気の作家は、以下の7名です。

・草間彌生

・平山郁夫

・東山魁夷

・ロバート・ラウシェンバーグ

・クリスチャン・ラッセン

・ジャスパー・ジョーンズ

・マルク・シャガール

それぞれの作風や特徴などを以下で解説していきます。自分の持っている作品が有名作家のものかどうかを知りたい場合は、参考にしてみてください。草間彌生や平山郁夫や東山魁夷らの版画作品は贋作が多く出回っており注意が必要となります。

 

間彌生

草間彌生は、1958年からアーティストとして活動している人気の作家です。彼女を象徴する作品が、南瓜のリトグラフといわれています。水玉模様は、彼女の個人的な強迫観念からくるものだといわれており、水玉模様で両手が覆われるといった強迫観念が実際にあったようです。
現代美術の人気画家として海外でも人気の草間彌生の版画は真作であれば、数十万円~数百万円ほどの査定額が付けられています。世界的にも有名なリトグラフ作家です。

 

平山郁夫

平山郁夫は広島に生まれ、原爆に被爆した経験を持つ作家で、仏教をテーマにした作品を多く生み出しています。平和をテーマにした作品が多く、その中でも有名なのはシルクロードをモチーフにした作品です。
日本はもちろん、アジアやヨーロッパでも個展をひらくほどの実力を持っています。平山郁夫のリトグラフは、数万円~数十万円で取引されることが多いです。

 

東山魁夷

東山魁夷は、日本の自然や風景を描いていた作家です。日本画や水彩画なども制作していましたが、多かったのはリトグラフなどの版画でした。東山魁夷の版画には、オリジナル作品と新復刻作品があります。
オリジナルは東山魁夷自身が作ったもので、新復刻は魁夷が亡くなったのちに東山すみの監修のもと作られました。オリジナル作品のほうが高く売れる傾向にあります。買取価格は数万〜200万程度です。

 

ロバート・ラウシェンバーグ

ロバート・ラウシェンバーグは、20世紀のアメリカで活躍した芸術家です。1964年には、モノグラムという作品で、ヴェネツィア・ビエンナーレの最優秀賞を受賞しました。日用品やケネディ大統領などのイメージを貼り付けて、抽象表現主義を貫く作品が多くあります。
彼の作品は、色彩よりも特徴的な構図や動きに溢れたものが多いです。日本では知名度が低いですが、作品は数十万円程度で取引されています。

 

クリスチャン・ラッセン

クリスチャン・ラッセンは、1990年代において日本で人気を集めたアーティストでした。マリンアートの先駆的な作家です。彼のリトグラフは、日本のみならず世界でも人気が高く、世界中で個展が開かれています。
クリスチャン・ラッセンの作品は、サイズによって買取価格が変わることが多いです。小さいサイズは1万〜5万円程度で、大きなサイズだと5万円以上で取引される事もございます。

 

ャスパー・ジョーンズ

ジャスパー・ジョーンズは、現在でも活動しているアーティストです。ジャスパー・ジョーンズの作品は、三次元の表現を捨てて平面で描かれています。わかりやすいモチーフを使い、ポップな色使いで多くの人が目を留める作品を生み出しているのが特徴です。
10万〜40万円で取引されており、高いものでは80万円の価値がある作品もあります。かなり人気のある作家です。オフセットリトグラフやリトポスターは数万円の査定となります。

 

マルク・シャガール

マルク・シャガールは、フランスで活躍した作家です。亡くなるまでに多くの作品を生み出しました。多くの作品を残してきたシャガールのもっとも価値が高いとされているのは、リトグラフだといわれています。
とくに1940年から1960年代にかけて作られたものは高額買取が期待できるでしょう。数万円程度が相場ですが、高いものだと数十万円で取引されることもあります。

 

トグラフを高く売る3つのポイント

高く売れるリトグラフリトグラフを高く売りたい場合には、以下の3つのポイントを意識してください。

・自分で修復をしない

・鑑定書なども一緒に買取りに出す

・買取実績が豊富な店を選ぶ

リトグラフを売るのであれば、高く売りたいものです。気をつけないで売ってしまうと損をすることもあります。以下の項目は最低限守った上でリトグラフを売却しましょう。

 

1.分で修復をしない

リトグラフは、自分で修復しないようにしましょう。素人が汚れを取ろうとしてしまうと、価値が下がる可能性があります。汚れてしまったとしても、基本的にはそのままで売却してください。
汚さないためには、日頃から気をつけて保管をしておくことが大切です。市販の防カビ剤などは使用しないようにしてください。できるだけきれいに保管して、ベストな状態で売却できるようにしましょう。

 

2.鑑定書なども一緒に買取りに出す

リトグラフを売却するときは、鑑定書なども一緒に売却しましょう。リトグラフは、最終的に一般のコレクターの手に渡ります。そのとき付属品に欠品があると、なかなか買い手が付きません。
とくに鑑定書は、作品が本物である証明として示せます。鑑定書などの付属品が揃っているかどうかをチェックしてからリトグラフを売却してください。

 

3.買取実績が豊富な店を選ぶ

リトグラフを買取してもらうときは、買取実績が豊富なお店を選びましょう。リトグラフの正しい価値を見出してもらうためには、それ相応の経験を持った人が必要です。美術品の知識を持っている鑑定士が在籍している場合、複製品かオリジナルかも確認してもらえます。
また、店内でしみ抜きやシワ伸ばしができる店舗の場合は、保存状態が悪いものも買取ってもらえるでしょう。きちんとした実績があり、専門家が在籍している場所で売却してください。

 

リトグラフの買取なら永寿堂にお任せ下さい

リトグラフの買取りは永寿堂へリトグラフの買取ならば永寿堂にお任せください。リトグラフを始めとした版画や切り絵、絵画などの買取を承っております。数多くの絵画やリトグラフを買取させていただいた実績もございます。
そのほかに日本刀や工芸品などの買取も承っておりますので、骨董品・美術品全般を売りたい方も、メールや電話からご相談ください。

骨董品買取専門店 永寿堂へのお問い合わせ先

・TEL:0120-060-510

・メールフォーム:https://www.eijyudou.com/contact/

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まとめ

リトグラフ価値のまとめイメージ

リトグラフとは、油と水の化学反応を利用した版画の技法のことです。現代ではアルミ板などに施されることがあります。リトグラフの買取で重要視されるのは、作家やエディションナンバーです。売ろうかどうかで迷っている場合は、まずは自分のリトグラフが高く売れるものなのかを自分で判断してみてください。
草間彌生などの人気のある作家が作ったリトグラフは、高価買取が期待できます。売却する場合は付属品をそろえたり、買取実績が多いお店を選んだりして、高額買取を目指してみましょう。リトグラフの売却先で迷っている場合は、永寿堂にお任せください。

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