珊瑚の価値を決める要素には、種類や色、産地などが挙げられます。もっとも価値が高いのは、赤色の濃い「血赤珊瑚」と呼ばれる種類です。そのなかでもランクの高いものほど高値で取引されます。
今回は、価値の高い珊瑚の種類についてわかりやすく解説。高価買取のポイントも解説します。珊瑚の買取査定を検討している方はぜひ参考にしてください。
【目次】
珊瑚(サンゴ)の価値を決める要素
種類
産地
形状
色
フラクチャー
価値の高い珊瑚(サンゴ)の種類
血赤珊瑚
桃色珊瑚
白珊瑚
珊瑚(サンゴ)の買取相場
血赤珊瑚の買取相場
桃色珊瑚の買取相場
白珊瑚の買取相場
珊瑚(サンゴ)を高く売る際のポイント
普段の手入れを丁寧に行う
貴金属や宝石で買取りに出す
珊瑚(サンゴ)のお手入れ方法
布巾で優しく拭き取る
水拭きした場合はしっかりと乾かす
空気にさらさない
珊瑚の買取なら永寿堂にお任せ下さい
まとめ
珊瑚(サンゴ)の価値を決める要素
サンゴは、クラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物の仲間です。漢字で珊瑚と呼ばれるものは、古くから宝石として珍重されています。珊瑚の宝石としての価値を決めるのは、以下のような要素です。
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種類
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産地
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形状
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色
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フラクチャー
種類や産地には専門的な知識が必要ですが、色や形の違いは素人でもわかりやすく、珊瑚の価値を見極める際の判断基準になります。
種類
珊瑚には、主に以下のような種類があります。
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赤珊瑚(あかさんご)
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紅珊瑚(べにさんご)
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桃色珊瑚(ももいろさんご)
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白珊瑚(しろさんご)
なかでも、美しさと希少価値の高さが評価されるのが赤珊瑚です。血液のように濃い赤色をした珊瑚は「血赤珊瑚」とも呼ばれます。台湾や中国では赤は縁起の良い色とされ、富裕層から人気です。
桃色珊瑚も人気が高く、海外で高い評価を得ています。女性から好まれる傾向にあり、アクセサリーとして使用するケースも多いでしょう。
産地
珊瑚の代表産地は、高知県の土佐沖や沖縄近海、地中海の沿岸地域などです。なかでも、イタリアやアルジェリア、モロッコといった地中海の沿岸地域は珊瑚の発祥地でもあります。
地中海産の珊瑚は、赤珊瑚が主流です。日本の赤珊瑚と区別し紅珊瑚と呼ばれ、小さなものはビーズなどの装飾品として用いられます。
高知県の土佐沖や小笠原諸島、沖縄近海で採取される珊瑚は、淡いピンクや白色などの色身が特徴です。また、日本国内で採取される血赤珊瑚は特に希少性があり高値で取引されます。
形状
珊瑚の形状には、原木や丸珠、ラウンドカット(半球)、カボションカットなどが挙げられます。丸珠の場合、10mm以上のものが高評価の対象です。
また、宝石としてカットする部分が多いほど珊瑚の価値は高くなります。具体的には、太く直線部分が多い珊瑚です。反対に、粒の小さなものや形状が整っていないものは評価が低くなる傾向にあります。
色
珊瑚は、以下のようにさまざまな色の違いが見られる宝石です。
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赤
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桃色
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白
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黒
赤色のなかでも、重厚感のある赤黒い血赤珊瑚はもっとも高い価値を有します。希少性の高さから、買取時も高額査定を期待できるでしょう。
血赤珊瑚に限らず、美しい赤色の珊瑚は常に人気のある品です。日本産だけでなく、海外で採取される紅珊瑚も高額取引される可能性は十分にあります。
また、桃色は海外での評価が高いカラーです。白色は純白に近いものほど高値で取引されます。
黒色の珊瑚は「ブラックコーラル」と呼ばれ、天然の艶やかな黒色が特徴です。ウミカラマツやサビカラマといった種類が挙げられ、2006年からは輸入が禁止されました。そのため、流通数は少なく希少な品として扱われています。
フラクチャー
フラクチャーとは、宝石内部の割れ目のことです。珊瑚のひび割れは「ヒ」と呼ばれ、ヒの少ない珊瑚ほど高額査定の対象になります。
また、赤色や桃色の珊瑚の内部には「フ」と呼ばれる白い筋が発生します。日本産赤珊瑚の大きな特徴である一方、宝石として使用する際は邪魔になるためマイナスポイントです。
原木の珊瑚の場合は、フの入り方によって評価は変化します。フがあっても十分に加工できるサイズであれば高額査定が期待できるでしょう。
価値の高い珊瑚(サンゴ)の種類
前述したように、珊瑚にはさまざまな種類があります。人気が高いのは赤色の珊瑚ですが、そのなかでもっとも価値が高いのは血赤珊瑚です。
また、桃色珊瑚や白珊瑚も状態によっては高く評価されます。珊瑚は年々数が減少し、採取できるケースも限られるからです。ここでは、血赤珊瑚や桃色珊瑚、白珊瑚についてくわしくみていきましょう。
血赤珊瑚
血のように濃い色をした血赤珊瑚は、日本が主な産地です。赤色珊瑚は地中海沖でも採取できますが、血赤珊瑚は高知県の土佐沖や小笠原諸島、五島列島、奄美大島近海などを中心に採取されます。
血赤珊瑚は希少性が高く、珊瑚のなかでもっともランクが高い品です。「オックスブラッド」とも呼ばれ、古くからお守りとして親しまれています。
桃色珊瑚
桃色珊瑚は、赤色珊瑚の次のランクにあたる種類です。ただし、ヨーロッパでは血赤珊瑚より高く評価される傾向にあります。19世紀中頃、土佐で初めて桃色珊瑚に出会ったイタリア人は、淡い桃色を「エンジェルスキン」と呼び赤珊瑚より上のランクに位置づけました。
桃色珊瑚はアクセサリーとしての人気も高く、買取時も高額査定が期待できる品です。査定時は色ムラや傷がないことがポイントになります。
白珊瑚
白珊瑚は、白色を基調とした珊瑚です。原木の表皮は柿色で、研磨していない状態は桃色珊瑚と似ています。
一口に白と言っても乳白色からセピア色、淡いピンク色が混ざったものなどバリエーションが豊富です。そのため、純白の白珊瑚ほど高い希少性を有します。
また、東シナ海で採取される象牙色の白珊瑚も貴重な品です。現在はほとんど流通しておらず、白珊瑚のなかでも特に高値で取引されます。
珊瑚(サンゴ)の買取相場
珊瑚の買取相場は、種類だけでなく色合いや大きさなどで変化します。また、宝石や原木などの状態によって異なるのが特徴です。
彫刻家によって加工された品であれば、作家の知名度によって価格は上下します。前述したように、ヒやフの入り方も重要なポイントです。ここでは、血赤珊瑚や桃色珊瑚、白珊瑚の買取相場について紹介します。
血赤珊瑚の買取相場
血赤珊瑚は、色合いによってDからSまでの5段階にランク付けされます。もっとも色が濃いSランクの場合、7~8mmの血赤珊瑚の買取相場は約2万円です。20mm以上の品であれば10万円以上の額が期待できます。
もっともランクの低いDランクになると、買取相場は一気に低くなります。7〜8mmで約700円、20mm以上で3万5,000円です。色が濃く透明度があり、粒が大きな血赤珊瑚ほど高く評価されます。
桃色珊瑚の買取相場
桃色珊瑚の買取相場は、ネックレスの状態で3~5万円です。原木の場合は、1~2万円が相場価格です。サイズとともに質や保存状態が買取時のポイントになるでしょう。
硬すぎず、柔らかすぎない素材の珊瑚は彫刻の素材に用いられることもあります。彫刻作家によって加工された珊瑚の買取相場は、10~12万円です。なかでも、有名作家の作品は高額査定の対象になります。
白珊瑚の買取相場
白珊瑚は、赤珊瑚や桃色珊瑚に比べると買取価格の低い種類です。ただし、純白で色ムラのない珊瑚であれば十分に高額査定が期待できます。
例えば、白珊瑚の彫刻作品の買取相場は1~10万円です。完全な白色で均一であるほど希少性は高くなります。
薄く桃色がかった珊瑚は、白珊瑚ではなく価値の高い桃色珊瑚に分類される可能性があるため注意が必要です。価格は10倍近く高くなるため、白珊瑚だと素人判断せず、専門家に査定を依頼したほうが良いでしょう。
珊瑚(サンゴ)を高く売る際のポイント
珊瑚を高く売るためには、日頃の手入れが大切です。今すぐには買取に出さないという場合も、丁寧に取り扱った方が珊瑚の価値をキープできます。特に、日頃身に着けるようなネックレスや指輪の場合は注意を払う必要があるでしょう。
また、どのような状態で買取に出すのかも大切なポイントです。珊瑚単体よりも、貴金属や宝石とセットになっていたほうが高額査定を期待できます。
普段の手入れを丁寧に行う
珊瑚は酸に弱く、酸性の液体が付着すると変色する可能性があります。そのため、アクセサリーとして身に着け、会食などに出かける場合はレモン果汁や酢などに触れないよう配慮が必要です。
皮脂や汗なども珊瑚を劣化させる原因になります。珊瑚のアクセサリーを外したあとは、柔らかい布で優しく拭くよう心がけましょう。
また、珊瑚は熱や衝撃などに弱い素材です。暖房の風やドライヤーの熱に長時間当てないよう気を付けてください。保管時は他のアクセサリーをぶつからないよう、クッション性のある袋や仕切りのあるボックスを利用しましょう。
貴金属や宝石とセットで買取りに出す
珊瑚が貴金属や宝石とセットになっている場合は、そのまま買取に出すのがおすすめです。金やプラチナ加工が施されているものであれば、さらに価値がアップします。アクセサリーであれば、珊瑚に添えられた宝石も査定の対象になるでしょう。
また、貴金属や宝石とセットになっている珊瑚は、セットにできるだけの美しさを兼ね備えているものが多く見受けられます。
具体的なアイテムは、指輪やネックレスといったアクセサリーのほか、かんざしやネクタイピンなどです。美術品のように美しい彫刻加工が施されたブローチも高額査定を期待できます。
珊瑚(サンゴ)のお手入れ方法
前述したように、珊瑚を高く売るためには日ごろの手入れが大切です。特に、アクセサリーとして身に付けた後は手入れをしてから保管しましょう。
身に着けない原木の場合も、保管方法が珊瑚の価値を左右します。なかにはアンティーク品としての価値を有する品もあるため、手入れはポイントをおさえて慎重に行うことが大切です。
布巾で優しく拭き取る
珊瑚を身に着けた後は、布巾で汗や脂分を優しく拭き取りましょう。珊瑚は柔らかく、傷つきやすい宝石です。硬度は人間の歯と同じくらいといわれており、扱い方によって傷がつく可能性があります。
万が一レモン果汁や酢などが付着したときも、慌てずそっと拭き取るのがおすすめです。珊瑚のアクセサリーに酸が付着しないよう、調理中は外すよう心がけましょう。
水拭きした場合はしっかりと乾かす
手入れは乾拭きが基本ですが、汚れが気になるときは柔らかい布を濡らし、しっかり絞ったものを使ってください。むし孔と呼ばれる小さな穴がたくさん空いている珊瑚は、液体を吸収しやすく水分によって変色してしまう可能性があります。
水を直接かけると内部まで乾ききらないケースもあるため、注意が必要です。そっと汚れを拭き取ったあとは、しっかりと乾かしてから保管します。お風呂やプールなどでは、珊瑚のアクセサリーの着用は控えましょう。
空気にさらさない
珊瑚のアクセサリーは、仕切りのあるアクセサリーケースやクッション性のある袋などに入れて保管します。原木の場合も空気にさらさないように気を付けましょう。袋に入れて保管すれば傷がつくリスクを軽減できます。
大きな原木であれば、倒れないようにする配慮も必要です。密封できる袋に入れ、他のものと接触する恐れがない場所に保管しましょう。
珊瑚の買取なら永寿堂にお任せ下さい
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まとめ
珊瑚には、赤珊瑚や桃色珊瑚、白珊瑚などさまざまな種類があります。価格は種類によって異なり、特に高い価値を有するのが血赤珊瑚です。
また、形状や色、状態によって買取価格は変動します。場合によっては、長年手元にあった珊瑚に高値がつくかもしれません。価値が気になるときは、珊瑚の知識を有する専門家へ買取を依頼してみてはいかがでしょうか。
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