高く売れる石の種類には、美しい鑑賞石や天然石、パワーストーンなどが挙げられます。買取に出すときは、それぞれの特徴や買取相場を理解しておくことが大切です。石に見合った額で大切な品を手放すことができます。
今回は、高く売れる石の種類ごとの価値を解説します。高価で買取されるポイントもぜひ参考にしてください。
【目次】
高く売れる石の種類
銘石・鑑賞石
天然石・パワーストーン
高く売れる銘石・鑑賞石の種類
菊花石
梅花石
赤玉石
マラカイト(孔雀石)
アメジスト(紫水晶)の原石
高く売れる天然石・パワーストーンの種類
水晶
翡翠
ダイヤモンド
珊瑚
鑑賞石や天然石を高く売るためには
鑑定書や箱を揃える
信頼・実績のある買取業者を選ぶ
高く売れる石の買取は永寿堂にお任せください
まとめ
高く売れる石の種類
買取市場では、銘石(めいせき)や鑑賞石などが高値で取引されています。1960年代には「石ブーム」が巻き起こり、愛好家たちの間で銘石や鑑賞石の売買が盛んにおこなわれました。現在も、コレクターの間では美しく希少性の高い石が人気を集めています。
また、自然由来の美しさが特徴の天然石や、運気を上げるといわれるパワーストーンも高く売れる品もあります。まずは、それぞれの特徴をみていきましょう。
銘石・鑑賞石
銘石とは、何らかの優れた特質を持ち、特定の限られた産地でしか産出されない石のことです。石の珍しさから、特定の名前(銘)が付けられています。
代表的な銘石は、神奈川県の本小松石(ほんこまついし)、香川県産の庵治石(あじいし)、兵庫県の本御影石(ほんみかげいし)などです。これらの石は、日本で採れる最高品質の石として、墓石などに使用されています。
また、日本では古くから石を鑑賞する伝統文化が継承されてきました。菊花石や梅花石は、石の模様を楽しむための石「鑑賞石」の代表格です。
石を愛でる伝統文化は、かつては天皇をはじめ、武将や上流階級の間で楽しまれていました。まさに日本的な美意識の神髄といえるでしょう。
天然石・パワーストーン
天然石とは、人工的な合成がされていない石のことです。つまり、鉱石や道端の石も天然石に含まれます。
市場で売買される天然石は、自然がもたらす神秘的な美しさが魅力です。天然石のなかでも、硬度や希少性、美しさなどの条件を満たしたものは「宝石」に分類されます。
パワーストーンは、運気に影響する特別な力が宿るといわれる石です。特に、非常に美しい姿を持つ石は、運気を上げるパワーがあると人気を集めています。
水晶や翡翠は、天然石やパワーストーンの代表格です。また、縞模様と暗いオレンジ色が特徴のタイガーアイやダイヤモンドなどは、アクセサリーとして広く愛用されています。
高く売れる銘石・鑑賞石の種類
銘石・鑑賞石のなかでも、以下のような石は特に高値で取引されています。
-
菊花石(きっかせき)
-
梅花石(ばいかせき)
-
赤玉石(あかだまいし)
-
マラカイト(孔雀石)
-
アメジスト(紫水晶の原石)
石を買取に出すときは、手元の石の種類を把握しておくことが大切です。買取相場などもチェックしておけば、石の価値に見合った額で買取に出せます。
ここからは高く売れる石の種類や買取相場を紹介するため、ぜひ手元の石と見比べながら確認してみてください。
菊花石
菊花石は、名前のとおり菊の花のような模様を持つ石です。鑑賞石の世界では“最高峰の石”といわれています。昭和半ばの鑑賞石ブームの頃には、およそ1,000万円の値で取引されました。
特に価値が高いのは、岐阜県本巣市の根尾谷の菊花石です。その美しさから“最高の菊花石”とされ、かつては盛んに採掘がおこなわれていました。
現在は国の特別天然記念物に指定され、採取が禁じられています。そのため希少性が高く、買取時にも高額査定が期待できるでしょう。
梅花石
梅花石は、梅の花のような白い模様が特徴です。3億年以上も昔、海辺の岩にウミユリというヒトデの仲間の古代生物が貼りつき、化石になったといわれています。
特に有名なのが、福岡県北九州市の門司市で採取される梅花石です。学術的にも大変貴重であり、県の天然記念物に指定されています。
梅花石も、菊花石と同様に鑑賞石ブームの頃高値で取引された鑑賞石です。現在は当時ほどの額ではないものの、石の質によっては数万円単位で売買されます。
また、梅花石は保存状態や加工条件が若干悪いものであっても、数千円~2万円ほどで取引されるのが特徴です。
赤玉石
赤玉石は、佐渡島の両津市や北海道、静岡県、富山県などで採取される岩石です。本来なら無色透明に近い石英(クォーツ)の一種ですが、赤みを帯びた酸化鉄が入り込むことで赤色に仕上がります。磨くと真紅色の美しい光沢を放つことが特徴です。
赤玉石は、パワーストーンとしての価値も有しています。赤色は、古くから魔を払う効果があると考えられてきたからです。
買取に出す際は、状態の良い赤玉石であれば数万円単位の額が期待できます。
マラカイト(孔雀石)
マラカイトは、二次銅鉱物に分類される石です。銅の鉱石鉱床の付近で、銅を含有した溶液から形成されます。
見た目は濃い緑色で、帯のような模様が入っていることが特徴です。葵(あおい)科のゼニ葵の葉の色に似ており、ギリシャ語で「ゼニ葵」を意味する「マラーキー(Malache)」が名前の由来といわれています。
マラカイトは、古代ギリシャで偉大な力を持つ石として重宝されていました。ローマでは「孔雀石(くじゃくいし)」と呼ばれ、天災から人々を守る女神ユーノーに捧げられたといいます。
マラカイトの買取相場は、小さなものは数千円です。ただし、置物のようにサイズの大きなものは5,000円~3万円の価値が見込まれます。
アメジスト(紫水晶)の原石
アメジストは、古代ギリシャで酒に酔わないお守りとして身に付けられていた歴史の古い石です。紫色が美しく、古代エジプトでは高貴な石として扱われたといいます。
アメジストの価値を決めるのは、色の深みや透明度、色ムラやひび割れの有無などです。
アクセサリーではなく、台座付きの原石の場合は、2,000円~1万円で取引されます。粒が揃っており、紫色に深みがあるアメジストの原石であれば、10万円以上の値が付くこともあるでしょう。
高く売れる天然石・パワーストーンの種類
高く売れる天然石やパワーストーンには、以下のような種類が挙げられます。
-
水晶
-
翡翠
-
ダイヤモンド
-
珊瑚
なかには宝石としての価値を有するものもあり、大きさや状態によっては高額査定が期待できます。しまい込んでいた天然石やパワーストーンに、思わぬ値が付くことも珍しくありません。それぞれの特徴、買取相場について詳しくみていきましょう。
水晶
水晶は、パワーストーンを代表する石です。石英のなかでも、特に無色透明なものが水晶に分類されます。
一般的にはクリスタルと呼ばれ、紫色を帯びたものがアメジスト(紫水晶)、黄色いものがシトリン(黄水晶)です。
古くから魔除けやお守り、呪術などに使用され、ときにはパワーストーンの浄化にも用いられてきました。
水晶は、世界各国で採取できます。日本産の水晶は、山梨県北部や愛媛県春日井市、岐阜県中津川市産のものが有名です。
しかし、現在は本格的な採掘はおこなわれていないことから、国産水晶の入手は難しくなっています。
買取市場で高く評価されるのは、透明度が高く粒の大きな水晶です。相場は1万円前後ですが、なかには10万円を超す水晶も存在します。
翡翠
翡翠は、東洋で人気の高い宝石です。ジェイドとも呼ばれ、硬玉(ジェイダイト)と軟玉(ネフライト)の2種に分類されます。
一般的に宝石店で販売されているのは、硬玉の翡翠です。評価も硬玉のほうが高く、市場では2,000円~3,000円前後で取引されます。
ただし、ときには3万円から100万円の値が付く翡翠も存在するため、売却時は専門業者への査定依頼がおすすめです。
色は緑色が一般的ですが、成分の微量な違いにより、白や赤、橙などに色合いが変化した翡翠も存在します。
ダイヤモンド
ダイヤモンドは、世界五大宝石のひとつとされるパワーストーンです。地球上でもっとも硬いことから「強靭な精神」「硬い絆を結ぶ」などの意味合いを持ちます。
ダイヤモンドの価値は、国際基準である4Cで評価されます。
-
カット(Cut)カットされた形、研磨
-
カラー(Clolor)色
-
クラリティ(Clarity)透明度
-
カラット(Carat)重さ、1カラット0.2g
美しさと希少性を兼ね備えたダイヤモンドは、ほかには類を見ない宝石です。大きさや状態によって異なるものの、買取市場では2万円~3万円で取引されます。
また、ピンクや緑といったカラーダイヤモンドも人気です。4Cの評価によっては10万円~100万円を超えるものもあるでしょう。
珊瑚
珊瑚は海から採取される宝石です。白やピンク、赤色などカラーバリエーションが多く、なかでも赤珊瑚は高値で取引されます。
特に希少性が高いのは、血赤珊瑚(オックスブラド)と呼ばれる珊瑚です。名前のとおり血のように濃い赤色で、国内だけでなくヨーロッパでも価格は高騰しています。現在はワシントン条約によって取引が規制されていることも、価格に影響しているといえるでしょう。
原木の状態の珊瑚には、100万円以上の値が付くこともあります。天然石のなかでも高価買取が期待できる品といえるでしょう。
珊瑚の価値を決める要素とは?価値の高い種類や高価買取のポイントを解説
鑑賞石や天然石を高く売るためには
鑑賞石や天然石を高く売るためには、次のようなポイントがあります。
・鑑定書や箱を揃える
・信頼・実績のある買取業者を選ぶ
自然が生み出す石の査定にとって、鑑定書は大きな存在です。また、種類豊富な石の価値を知る業者を選ぶことも重要なポイントといえます。
手元の石を高く売りたいというときは、ぜひ以下の項目をチェックしてみてください。
鑑定書や箱を揃える
鑑賞石や天然石を売りに出すときは、鑑定書や箱を揃えておきましょう。自然が生み出す石は、産地や種類によって価値が大きく変わってくるからです。
多くの業者では鑑定書や箱がない石も査定しますが、これらが揃っていると買取額が上がる可能性があります。特に、希少な石の場合は、品物の価値を示す重要な要素となるでしょう。
信頼・実績のある買取業者を選ぶ
石の買取先は、信頼・実績のある業者を選びましょう。買取実績などは、業者のホームページなどで確認できます。利用者の口コミを参考にするのもおすすめです。
近隣に業者がない場合や、石の持ち運びが難しいときは買取方法もチェックしてください。業者によっては、査定員が自宅を訪問する出張買取や、商品を輸送で送る宅配買取などに対応しています。
これらのサービスを利用するときも、査定は無料であるか、宅配料はかからないかなどを事前に調べておくと安心です。
高く売れる石の買取は永寿堂にお任せください
高く売れる石の買取は永寿堂におまかせください。大切な鑑賞石や天然石を一つひとつ丁寧に査定します。
鑑賞石や天然石はもちろん、骨董品の買取り店である永寿堂では骨董品や工芸品などの買取も可能です。菊花石やマラカイトの買取実績もあり、石の販売ルートを多数用意し使い分け、業界トップクラスの買取価格を提示できます。
永寿堂では、お客様のご都合に合わせ、さまざまな買取方法をご用意しています。店頭買取はもちろん、出張買取や宅配買取などご都合にあった方法をお選びください。骨董品などをまとめて査定することも可能です。気になった方は、以下の問い合わせからお気軽にご相談ください。
骨董品買取専門店 永寿堂へのお問い合わせ先
・TEL:0120-060-510
・メールフォーム:https://www.eijyudou.com/contact/
・LINE ID:@721crjcp
まとめ
高く売れる石には、鑑賞石や天然石、パワーストーンなどが挙げられます。なかには宝石としての価値を持つ石が存在するのが特徴です。
見た目の美しさから、愛好家からの一定のニーズも期待できます。特に、希少性の高い石は高価買取が期待できるでしょう。
鑑定書を添えたり、業者選びに気を配れば大切な石に見合った額で買取に出せます。手元に鑑賞石や天然石があるときは、ぜひ専門業者への査定依頼を検討してみてください。
骨董品コラムの
ピックアップ記事
2024.04.03
茶道具と骨董品の世界!歴史と美の交差点を探る
2024.01.25
骨董品で高く売れるものは?その特徴やおすすめできない売却方法もご紹介!
2024.02.02
骨董品には需要がある?価値を最大限に引き出すコツもご紹介!
2022.05.18
骨董品の種類まとめ|価値のあるものの特徴や高く売るためのポイントを解説
2022.05.17
骨董品とは?骨董品とは何なのか?定義や種類について解説
2024.04.26
価値ある骨董品とは?有名な骨董品作家についてご紹介!
2024.01.05
骨董品の買取相場はいくら?買取時のポイントや買取方法などを解説!
2024.03.30
なぜ骨董品の需要が高いの?需要の秘密と価値を高めるコツもご紹介!
2024.10.04
高い買取価格を期待できる銀瓶の特徴とは?買取業者を選ぶポイントも紹介