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割れた骨董品は修理できる?正しい傷みや欠損の種類と対処方法を理解しよう!
骨董品の修理メインイメージ

骨董品、それは時を超えて受け継がれる美の象徴です。しかし、時にはその美しさに傷がつき、その価値に影響を与えることもあります。この記事では、割れた骨董品の傷みの種類と、その適切な修理方法について解説します。
また、割れた骨董品を買取に出す前のチェックポイントもあわせてご紹介しますので、骨董品の価値を高める参考としてご活用ください。

【目次】
骨董品の修理について
割れた骨董品の傷みの種類
 1:カケ
 2:貫入
 3:釉ハゲ
 4:虫食い
 5:入
 6:削げ
 7:鳥足
 8:ハマグリ
割れた骨董品を美しく修理する技法「金継ぎ」
 金継ぎとは
 金継ぎの歴史と現代での意義
 金継ぎの基本的な方法
割れた骨董品を買取に出す前のチェックポイント
 管理状態の確認
 市場価格のリサーチ
 付属品の有無
まとめ
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骨董品の修理について

骨董品の修理は専門の技術や知識が必要です。一般的な修理業者ではなく、骨董品に特化した修理業者を選ぶことが重要です。骨董品は年代物であり、修理方法や材料が現代の物とは異なる場合があるため、専門家の手による修理が必要です。
修理の際には、骨董品の種類や材質、歴史的価値などを考慮した上で、適切な修理方法を選択する必要があります。例えば、古い陶器や磁器の修理では、接着剤を使って割れ目を修復する方法が一般的です。ただし、接着剤の種類や使い方を間違えると、骨董品の価値が下がる可能性もあるため、注意が必要です。
また、骨董品の修理には時間と手間がかかることもあります。修理が必要な部分を細かく調査し、丁寧に修復するため、修理には長い時間がかかることがあります。そのため、修理を依頼する際には、修理期間や費用などをしっかりと確認しておくことが大切です。
さらに、修理後の管理も重要です。修理した骨董品は、元の状態を保つために適切な管理が必要です。湿気や直射日光、衝撃などが与えられないようにすることで、修理した骨董品を長く楽しむことができます。
骨董品の修理は、専門的な知識と技術が必要な作業ですが、修理を通じて骨董品の歴史や価値を理解し、大切に扱うことができます。修理を検討している方は、信頼できる修理業者を選び、修理のプロセスや注意点を理解した上で、修理を行うことをお勧めします。

金継ぎ直しをした骨董品の皿

 

割れた骨董品の傷みの種類

1:カケ

皿や花瓶などの一部が欠けている状態を「カケ」と呼びます。
この状態は、骨董品の完全性を損なうため、価値に大きな影響を与えます。
しかし、カケの部分の修復方法や歴史的背景によっては、その価値が変わることもあります。

 

2:貫入

陶磁器の釉薬に見られる細かなヒビが「貫入」です。
このヒビは、焼成時の温度差によって生じます。
一般に貫入が多いものは、焼成が甘く「甘手」とされますが、特定の作品ではこの貫入が独特の美しさを醸し出す場合もあります。

 

3:釉ハゲ

釉薬だけが剥がれ、胎土が露わになった状態を「釉ハゲ」といいます。
この状態は、陶磁器の使用歴と経年変化を示しています。

 

4:虫食い

釉薬と胎土の収縮率の違いによって生じる釉ハゲを「虫食い」と称します。
虫食いは、時に傷とされず、独特の風合いをもたらすこともあります。

 

5:入

釉薬から胎土にかけてのヒビ割れは「入」と呼ばれます。
この傷は、陶磁器の特徴としてよく知られており、製品の歴史を物語る要素となります。

 

6:削げ

口縁部分が薄く欠けている状態を「削げ」といいます。
この欠けは、使用による自然な摩耗を示しており、年代を物語る証となることがあります。

 

7:鳥足

中心から放射状に出たヒビを「鳥足」と称します。
このヒビは、鳥の足のような形状から名付けられました。

 

8:ハマグリ

陶磁器の削げ部分が同心円状になっている状態を「ハマグリ」と呼びます。
この特徴は、ハマグリの殻に似ていることから名付けられました。

 

割れた骨董品を美しく修理する技法「金継ぎ」

壊れた骨董品を修復する技術の中でも、「金継ぎ」は特に注目されています。
この伝統技法は、単なる修理を超え、壊れた品物に新たな命を吹き込む技術です。

金継ぎとは

金継ぎは、金や銀を使って壊れた陶磁器やガラス製品を修復する技法です。
破損した部分を接着し、線状に金や銀を施すことで、壊れた箇所が美しい装飾として生まれ変わります。
この技法は、物を大切にする日本人の精神に基づいて発展してきました。

 

金継ぎの歴史と現代での意義

かつて、物が少なかった時代には、割れた物を修復して再利用するのが一般的でした。
金継ぎは、そんな時代の背景から生まれ、日本の伝統技術として受け継がれてきました。
現代では、物の消費が進む中、金継ぎは単なる修復を超え、物に新たな価値を与える手法として再評価されています。
破損したものに新しい命を吹き込むこの技法は、サステナブルな消費と密接に関連しています。

 

金継ぎの基本的な方法

金継ぎは、専門的な技術を要しますが、基本的な手順を理解すれば、個人でも実践可能です。
まず、割れた部分を丁寧に接着します。
その後、接着剤が乾燥したら、金や銀の粉末を混ぜた漆で接着線を覆います。
乾燥後、その部分は金色や銀色の線となり、破損箇所が美しい模様に変わります。

こうした1つ1つの細かい作業によって、器に新たな美を与えるだけでなく、所有者にとっても特別な価値をもたらします。

割れた骨董品

 

割れた骨董品を買取に出す前のチェックポイント

割れた骨董品を買取に出す前には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
これらのポイントを把握し、適切に準備することで、骨董品の価値を最大限に評価してもらうことが可能です。

 

管理状態の確認

骨董品の価値を決める大きな要素は、その管理状態です。
破損箇所の確認はもちろん、全体の清潔さや装丁の状態も重要です。
希少価値が高い骨董品であっても、状態が悪いと評価は下がります。
保管状態に注意し、必要に応じて軽い清掃を行うことが望ましいです。

 

市場価格のリサーチ

買取価格に関する適切な知識を持つことも大切です。
骨董品の市場価格を事前にリサーチし、適正な価格を知っておくことで、適切な取引を行うことが可能となります。

 

付属品の有無

骨董品の価値は、本体だけでなく、元々付属していた箱や証明書、説明書などにも影響されます。
これらの付属品が揃っていると、より高い評価を受けることが可能です。
買取に出す前に、付属品がすべて揃っているか確認しましょう。

 

まとめ

骨董品の傷は時にその価値を下げることがありますが、適切な修理方法によって価値を引き戻し、骨董品としての魅力を取り戻すことが可能です。
その際は、金継ぎと呼ばれる修理方法で、壊れた品物に新たな価値を吹き込みましょう。
また、そうした傷ありの骨董品を売りに出す前には、今回紹介したポイントを意識して、買取を依頼してみてください。

 

投稿者プロフィール

 永寿堂は、名古屋市を拠点に愛知・岐阜・三重を含む東海三県を中心に、全国を対象に骨董品買取を専門としております。お客様が大切にされてきた骨董品一つひとつに心を込めて査定し、適正な価格での買取を心がけています。当社は、骨董品の知識を有する専門家が直接お伺いし、適切な金額で買取査定を可能にします。
 私たちの事業は、骨董品の美しさや価値を正しく評価し、適正な価格で買い取ることにあります。永寿堂では、手のひらサイズの小さなものから、ご実家の倉庫や蔵に眠る骨董品や遺品整理の際に見つけた工芸品まで、幅広く対応しています。10品目100種類以上の幅広い買取品目を扱っており、全国どこでも軽いフットワークで対応可能です。
 永寿堂では、お客様からの信頼を何よりも大切にしています。一つひとつの品物に対して丁寧な対応を心掛け、お客様が安心してご利用いただけるサービスを提供しています。骨董品買取をお考えの際は、ぜひ永寿堂へご相談ください。     永寿堂店主 小川宏

 

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