美術品の絵画を売る際の査定のポイントは?有名作家や買い取り相場を紹介

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美術品の絵画を売る際の査定のポイントは?有名作家や買い取り相場を紹介
絵画を高く売るメインイメージ

絵画を高額で売るためには、査定の要点と業者の選び方を理解しておくことが重要です。本記事では、絵画の買取を考えている方に向けて、高価買取が期待できる絵画の種類、高額売却のためのポイント、そして信頼できる業者の選び方について詳しく説明します。

【目次】
絵画を売る際の選択肢
 買取専門店
 画廊・ギャラリー
 ネットオークション
 リサイクルショップ
高価買取が見込める絵画の種類と有名作家
 日本画
 西洋画
 中国画
 現代アート
買取価格が高くなりやすい絵画作家とその買取相場
 草間彌生
 奈良美智
 平山郁夫
 林武
 東郷青児
 フィンセント・ファン・ゴッホ
 クリスチャン・ラッセン
 アンディ・ウォーホル
 ジェームス・リジィ
 キース・ヘリング
絵画を買い取ってもらう方法
 店頭買取
 出張買取
 宅配買取
絵画を高く売るための4つの査定ポイント
 1.絵画の保存状態が良いかどうか
 2.有名な作家・作品かどうか
 3.入手経路がはっきりとしているか
 4.保証書や付属品も揃っているか
絵画の買取業者を選ぶ4つのポイント
 1.絵画に精通した鑑定士が在籍しているか確認する
 2.査定や出張費などの手数料が無料か確認する
 3.口コミや評判をあらかじめ確認しておく
 4.買取実績や信頼できるかを確認する
絵画の買取なら永寿堂へお任せください
永寿堂の絵画の買取実績
 日本画の買取事例
 西洋画の買取事例
 中国画の買取事例
まとめ

 

絵画を売る際の選択肢

高く売れる絵画のイメージ 絵画を売る際の選択肢は、以下の4つです。

  • 買取専門店
  • 画廊・ギャラリー
  • ネットオークション
  • リサイクルショップ

それぞれの概要を確認しましょう。

 

買取専門店

 絵画の選択肢として、買取専門店があります。基本的に買取専門店は現金決済あり、換金までの時間が早いのが特徴です。また、店頭買取だけでなく、依頼者の自宅に鑑定士が出向いて査定する出張買取に対応する買取専門店もあります。繊細なものが多い絵画は、持ち運びや配送に適していません。
持ち運びや配送時の破損リスクを軽減できる出張買取は、初めての利用でも安心です。さらに、複数の買取専門店に出張買取を依頼すれば、高い査定額の店舗に売却できます。ただし、鑑定士が絵画に関する豊富な知識と経験がないと正しい買取金額は査定できません。高く売却したいなら、絵画に造詣が深い鑑定士が在籍する買取専門店を選びましょう。

 

画廊・ギャラリー

 画廊やギャラリーによる委託販売を利用する方法もあります。絵画を画廊やギャラリーに貸し出し、そこに訪れたお客さんに売却できるのが特徴です。絵画には日本画や洋画などさまざまなジャンルがありますが、専門性の高い画廊やギャラリーであれば、相場より高く売却できる可能性があるでしょう。
絵画を画廊やギャラリーに展示するだけなので、手間がかからないのも大きな利点です。ただし、絵画は必ず売却できるとは限りません。売却できない場合は、依頼者に返却されることもあります。また、絵画が売却された場合は、売却価格から手数料を除いた金額が支払われるのも注意点です。

 

ネットオークション

 手軽に絵画を売却したいなら、ネットオークションを検討しましょう。プロの鑑定士は相場を基準に絵画を査定しますが、一般の方がやり取りするネットオークションは相場の概念は薄いです。骨董市場では相場が低い絵画でも、ネットオークションでは相場以上の価格で売れる可能性もあります。
ただし、個人間でやり取りするネットオークションには、トラブルがつきものです。落札者が入金してくれなかったり、音信不通になったりなどの問題が起こる可能性もあります。取引はすべて自己責任になるため、初めて利用する方には難易度が高めです。

 

リサイクルショップ

 絵画をリサイクルショップで売却する方法もあります。ただし、リサイクルショップでは、衣類や家具など生活に身近な商品が対象です。絵画の買取に対応する業者もありますが、美術品の価値を正しく判断できる店員はほとんど在籍していません。
なかには、アルバイトが査定する店舗もあります。本来であれば価値のある絵画でも、相場より低い査定になる可能性もあります。美術的価値が高い絵画と思われる場合は、絵画に造詣が深い鑑定士が在籍する買取専門店で査定してもらいましょう。

 

高価買取が見込める絵画の種類と有名作家

油絵の絵画高価買取が見込める絵画の種類と有名作家を解説します。具体的な絵画の種類は、次の4つです。

  • 日本画

  • 西洋画

  • 中国画

  • 現代アート

絵画を売るためには、まずどのような絵画の種類なら高額買取を見込めるかを知っておかなければなりません。それぞれの種類や有名作家について1つずつ詳しくみていきましょう。

 

日本画

「日本画」とは、日本の伝統的な絵画スタイルを用いて描かれた作品を指します。この名称は、明治時代に西洋から導入された油彩画と区別するために生まれました。
しかし、すべての日本人画家が描いた絵画が日本画であるわけではありません。基本的に日本画とは、日本国内で長い期間にわたって受け継がれてきた、歴史的な絵画様式で描かれた作品を指します。特徴的なのは、紙や絹に墨や染料などの天然素材を用いて描かれている点です。

代表的な作家としては、以下が挙げられます。

  • 雪舟

  • 土佐光信

  • 菱川師宣

  • 平山郁

  • 片岡珠子

 

西洋画

「西洋画」とは、ヨーロッパで発展した西洋美術の手法を用いて描かれた絵画のことを指します。具体的な技法や画材は多岐にわたり、その違いによって油絵、陶板画、水彩画、パステル画などといったさまざまなカテゴリーに分けられ、特徴的な点は観察したものをそのまま描くことです。
主要な技法としては、透視図法を用いて遠近感を表現したり、光の明暗を巧みに描き分けたりすることが挙げられます。西洋画は絵画の買取市場で人気が高く、高価で取引されることが多いです。

代表的な作家には以下が挙げられます。

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ

  • モネ

  • ピカソ

  • ゴッホ

  • フェルメール

 

中国画

中国画では詩を視覚的に表現することが一般的で、水墨画や自然や四季をテーマにした山水画などがあります。中国には「詩画一如」や「書画同源」という芸術に対する思想があり、この思想の意味は作品において詩とそれに合った書体が融合し、詩と絵画の世界観が調和していることが理想的ということです。
2007年からは美術品の国外流出を防ぐため、中国国家文物局は1911年以前に作られた中国美術品の海外への持ち出しを禁止しています。
それに対して、1912年以降の作品は中古市場で取引されており、コレクターの間で需要が高まっています。

代表的な作家は、以下のとおりです。

  • 顧愷之

  • 呉昌碩

  • 范曾

  • 于右任

  • 黄慎

 

現代アート

「現代アート」は、1950年代の第二次世界大戦後から21世紀にかけて誕生したものです。現代アートには明確な定義が存在しません。使用する技法や画材にも特定の規定はなく、新しい実験的な表現方法が特徴です。表現方法は多岐にわたり、立体芸術や映像、音楽、パフォーマンスなどが含まれます。
一般的に「現代アート」は社会的な風刺要素を含むアート作品を指し、人気のある作家の作品はその芸術的価値から高値で取引されることが一般的です。

代表的な作家には以下が挙げられます。

  • アンディ・ウォーホル

  • エルスワース・ケリー

  • リチャード・エステス

  • 村上隆

  • 草間彌生

 

買取価格が高くなりやすい絵画作家とその買取相場

絵画の画材

高価買取が期待できるのは、以下の絵画作家です。

絵画作家

費用相場

絵画作家

費用相場

草間彌生

20万~600万円

フィンセント・ファン・ゴッホ

20万~400万円

奈良美智

数十万~700万円

クリスチャン・ラッセン

8万~20万円

平山郁夫

数万~100万円

アンディ・ウォーホル

800万~3,000万円

林武

数十万~200万円

ジェームス・リジィ

数万~30万円

東郷青児

数十万~100万円

キース・ヘリング

100万円~

それぞれの概要を確認しましょう。

 

草間彌生

1929年に長野県に生まれた草間彌生は、世界的に有名な芸術家の一人です。網目や水玉をモチーフにした作品を多く制作しています。2016年には、文化発展に顕著な功績を挙げた者に授与される文化勲章を受章し、作品価格が高騰している芸術家です。
草間彌生の作品は、20万~800万円で取引されています。たとえば、エナメルで描かれるネットを連想させる抽象作品「夏の宵」は600~800万円、版画集「永遠の愛」からラメを散りばめた絵画「かぼちゃ」の買取相場は400万円です。

 

奈良美智

1959年に弘前市に生まれた奈良美智は、にらむような目をした少女や動物を描いた作品を次々に生み出した芸術家です。2013年には、第63回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しました。2015年のクリスティーズNYでは4億円で落札されており、ここ数年で奈良美智の買取相場は高騰しています。
奈良美智の作品は、通常数十万〜700万円で取引されています。たとえば、音楽好きの少女を描いたリトグラフ作品「Guitar Girl」は350万円、箱の中で怪訝そうな顔でみつめる女の子「箱の中の女の子」の買取価格は300万円が相場です。

 

平山郁夫

1930年広島県に生まれた平山郁夫は、日本を代表する画家です。広島市に原子爆弾投下された時の被爆経験をもとに、仏教やシルクロードの作品を次々に生み出しました。1996年に日本美術院理事長に就任し、1998年には文化勲章を受賞しています
買取価格は作品によって異なりますが、数万~100万円が相場です。なかでも、過酷な砂漠を進むキャラバン隊を描いた「平和のキャラバン」や、中国の高僧・玄奘三蔵の旅をたどる大唐西域壁画を拝観できる「薬師寺の森」、版画の傑作といわれる「絲綢之路天空」は、高額買取が期待できます。

 

林武

1896年に東京都に生まれた林武は、近代洋画界を代表する文化勲章受賞作家です。20世紀初頭にフランスで起きた絵画運動を基調としながら、独特の構図を創造し、強い印象を与える色彩を大胆に使いこなした作品を多く生み出しました。コレクターからは、今もなお高い支持を集めています。
買取価格は作品によって異なりますが、数十万~200万円が相場です。たとえば、原色の絵の具を盛り上げる手法で描いた「花」は150万円、富士山を描いた「富士山図」は500万円で取引されています。独自の造形法則で描いた「夫人像」は700万円の高価買取が期待できます。

 

東郷青児

1897年に鹿児島県に生まれた東郷青児は、東京を拠点に活動した洋画家です。1916年に描いた「パラソルさせる女」は初出品で二科賞を受賞し、日本美術界で最初期の前衛絵画といわれています。フランス留学後は、モダンな女性の新しい理想像を生み出し、壁画や挿絵などの作品を多く残しました。
東郷青児の作品は「東郷様式」と呼ばれる画風で、多くの人を魅了しています。買取価格は、数十万~100万円が相場です。なかでも、遺跡の前に佇む女性を描いた「望郷」や、郷愁を誘う甘美な女性像を描いた油彩「髪飾り」は高く評価されています。

 

フィンセント・ファン・ゴッホ

1853年にオランダの牧師の家に生まれたフィンセント・ファン・ゴッホは、ポスト印象派の画家です。農民の生活を主題にした初期の作品から、印象派や新印象派の影響を受けたパリ時代を経て、大胆な筆致と強烈な色彩のスタイルを確立しました。
買取価格は作品によって異なりますが、ゴッホの複製画は20万~40万円が相場です。たとえば、青と黄が独特な夜街風景画「夜のカフェテラス」や、鮮やかで力強い色彩が特徴的な「ひまわり」の複製画は、数十万円で取引されています。

 

クリスチャン・ラッセン

1956年にアメリカで生まれたクリスチャン・ラッセンは、海洋画の巨匠として知られる画家です。海やイルカなど海洋生物をテーマにした作品が多く、鮮やかな色彩と緻密な描写を特徴としています。これまで数々の賞を受賞していますが、その中には世界自然保護基金からの表彰も含まれています。
日本ではバブル期に爆発的なブームが起こり、瞬く間に人気を博しました。買取価格は作品で異なりますが、8万~20万円が相場です。たとえば、白馬が海岸を駆け抜ける様子を描いた「アラビアンナイツ」や、ダイヤモンドヘッドの雄々しい姿を描いた「ワイキキロマンス」は高額査定が期待できます。

 

アンディ・ウォーホル

1928年にアメリカで誕生したアンディ・ウォーホルは、現代アートの巨匠です。ポップ・アートムーブメントを率いた代表的な人物として知られており、ファイン・アートとセレブ文化と1960年代に流行した広告における関係性を表現しています。
主に版画の一種であるシルクスクリーン作品を多く制作しており、日本でも特別展が開催されるほど高い人気を誇ります。買取価格は作品で異なりますが、800万~3,000万円が相場です。なかでも、「INGRID BERGMAN WITH HAT」や「MAO」は高額査定が期待できます。

 

ジェームス・リジィ

1951年にニューヨークで生まれたジェームス・リジィは、3Dポップアートで活躍する作家です。都市生活の華やかで賑やかな日常を、大胆なフォルムと色鮮やかな色彩、エネルギーに満ち溢れた作風を特徴といます。オリンピックの公式アーティストに選ばれるなど世界的に高い人気を誇ります。
買取価格は作品で異なりますが、数万~30万円が相場です。なかでも、「LETS GET LOST AT CONEY ISLAND」「ON THE WATERFRONT」など風景をモチーフにした作品は人気があり、高価買取につながりやすい傾向があります。

 

キース・ヘリング

1958年にアメリカで生まれたキース・ヘリングは、ストリートアートで活躍する画家です。シンプルな線とカラフルな色彩が特徴の作品が多く、世界中で高い人気を誇ります。世界各地で壁画制作や子どもたちとのワークショップなども開催し、社会的なプロジェクトも数多く手がけました。
残念ながら、AIDSの合併症が原因で31歳の若さでこの世を去りました。買取価格は作品によって異なりますが、100万円が相場です。ただし、保存状態が悪い作品は大きく減額される可能性があります。自宅にキース・ヘリングの作品がある場合は、早めに査定を依頼することがおすすめです。

 

絵画を買い取ってもらう方法

中国の風景画絵画を買い取ってもらうには、さまざまな方法があります。具体的な買取方法は、以下の3つです。

  • 店頭買取

  • 出張買取

  • 宅配買取

それぞれの特徴や向いている状況を知ることで、高値で絵画を売りやすくなります。1つずつ理解していきましょう。

 

店頭買取

「店頭買取」は、売りたい品物を直接買取店舗に持ち込み、その場で査定から買取までを行う方法です。自宅に査定スタッフを招くことに抵抗感がある方や、自宅の場所を知られたくない方、またはまだ売却を決定していないものの鑑定だけは希望する方にぴったりな方法といえます。
店頭買取を利用する際には、買取に必要なアイテムが欠けていると取引が成立しない可能性があるため注意しましょう。たとえば、箱や鑑定書などの付属品を一緒に持ち込むことが重要です。専門家による鑑定が必要な場合は、事前に絵画の詳細や来店予定日時を連絡しておくとスムーズです。
店舗では、その場で査定金額とその理由を説明してくれます。査定金額に納得がいかない場合は、品物を持ち帰ることも可能です。ただし、高価な絵画を自分で運ぶと、大切な作品を傷つけるリスクがあるため慎重に持ち運びましょう。

 

出張買取

「出張買取」とは、買取スタッフが自宅を直接訪れ、査定から買取までを一貫して行うサービスです。出張買取を利用すると、大型の絵画などの梱包や運搬といった手間が省けます。
まずは電話やメールで業者に連絡し、絵画の詳細な情報を伝えましょう。その際、保証書や鑑定書、付属品などを準備しておくとスムーズです。
伝えた情報に基づいて訪問日時を決定し、適切な専門家が派遣されます。買取を進めるためには運転免許証や健康保険証、パスポートなどの本人確認書類が必要なので覚えておきましょう。
業者によりますが、出張費や査定料などは基本的に無料です。買取金額はその場で現金で支払われるか、指定の口座に振り込まれます。出張買取の利点は、その場で現金を受け取れることです。査定額に納得がいかない場合には、買取のキャンセルもできます。

 

宅配買取

「宅配買取」は、売りたい商品を段ボールに詰めて買取店舗に送付し、数日間で査定から買取までを行うサービスです。近くに鑑定できる業者がいない場合や、専門家に詳細まで絵画を鑑定してほしい場合には、宅配鑑定が適しています。時間をかけて細部まで査定するため、適正価格に近い買取が期待できるでしょう。
ただし、宅配中に絵画が傷ついて価値が下がる可能性もあるため注意してください。美術品は繊細で、温度や湿度などの環境要素に影響を受けやすいため、買取業者の選択は慎重に行う必要があります。
保険を提供している運送会社も存在するため、保険の有無についても事前に確認しておくと安心です。

 

絵画を高く売るための4つの査定ポイント

高く売れる絵画絵画を高く売るためには、おさえておくべきポイントがいくつかあります。具体的なポイントは、次の4つです。

  • 絵画の保存状態が良いかどうか

  • 有名な作家・作品かどうか

  • 入手経路がはっきりとしているか

  • 保証書や付属品も揃っているか

これらのポイントを理解しているかしていないかでは、絵画の売値にも違いが出てきます。1つずつ詳しくみていきましょう。

 

1.絵画の保存状態が良いかどうか

絵画を高額で売却するためには、その保存状態が重要です。シミ、シワ、カビ、傷、破れ、タバコの臭いなどが一切ない状態が望ましいです。価値のある作品でも、保存状態が悪ければ査定金額が低下します。
高値で買い取ってもらうためには、保存状態を良好に保つことが大切です。細部に装飾が施された額縁の場合、装飾部分にホコリが溜まりやすいので、綿棒などを使って優しく拭き取りましょう。箱に保管されている絵画は、査定前に取り出して状態を確認し、ホコリや汚れがあれば拭き取ってください。
ただし、無理に自分で掃除をするのは避けましょう。絵画は専門的な知識を必要とするため、専門家でなければ掃除が難しい場合が多いためです。

 

2.有名な作家・作品かどうか

人気のある画家や作品は、その種類や保存状態によって高額で取引される可能性があるものです。
アート作品の価値は主に需要と供給のバランス、人々の心を引きつける魅力、そして希少価値(作品数が少ない、未展示など)の3つの要素がバランス良く揃っていると、一般的に価値が高まります。
買取の見積もりはインターネット上でも可能なため、作家名や作品名、作品の種類、技法、大きさなどを事前に確認しておくとよいでしょう。絵画についての知識がない場合、買取時に不利になる可能性があるため、必要な情報を把握しておくことが重要です。

 

3.入手経路がはっきりとしているか

絵画の査定では、その作品をどこで手に入れたか、いつ購入したか、誰から譲り受けたかといった購入の経緯を詳しく質問されます。その経緯を裏付ける証拠があれば信憑性はさらに高まり、買取価格を決定する重要な要素となるためです。
鑑定書などの証明書がある場合は、さらによいでしょう。有名な作家の作品の偽造品や贋作が市場に多く出回っているため、鑑定書があるとその価値は非常に高く評価されます。鑑定書が見つからない場合でも、専門家に鑑定を依頼し、鑑定書を取得しておくことが可能です。

 

4.保証書や付属品も揃っているか

絵画の査定に際しては、保証書や付属品が揃っているかも重要です。付属品がすべて揃っていると、より高額で売却できることが多いため、必ず準備しておくことをおすすめします。
また、絵画に額縁が付いている場合には、そのまま査定に出してください。絵画の査定では、額縁も作品の一部として考慮され、額縁を含めた総合的な価値が評価されるためです。
フレームに傷や凹みがある場合や留め具が外れそうな場合でも、無理に修復することなく、そのまま査定に出すことをおすすめします。

 

絵画の買取業者を選ぶ4つのポイント

絵画を査定する業者絵画の買取業者を選ぶ際には、意識しておくべきポイントがいくつかあります。具体的なポイントは、次の4つです。

  • 絵画に精通した鑑定士が在籍しているかを確認する

  • 査定や出張費などの手数料が無料かどうかを確認する

  • 口コミや評判をあらかじめ確認しておく

  • 買取実績や信頼できるかどうかを確認する

絵画の買取業者を選ぶ際、業者の数が多くて迷うかもしれません。その際は、これから解説するポイントを意識して選ぶとよいでしょう。

 

1.絵画に精通した鑑定士が在籍しているか確認する

絵画の鑑定には、専門知識と経験が必要不可欠です。そのため、鑑定士が在籍しているかどうか、在籍している場合はその鑑定歴などを必ずチェックしましょう。骨董品買取業者のホームページで「鑑定士が在籍している」と表示されていても安心せずに、ベテラン鑑定士が在籍しているかどうかを詳しく調査してください。
買取業者の中には、新人社員(鑑定士)がインターネットで類似品の価格を調査しながら鑑定を行う場合もあります。そのような適切な知識を持たないスタッフがいる業者に鑑定や査定を依頼すると、適正価格での買取が期待できません。鑑定士の専門性と経験を確認し、信頼できる業者を選ぶことが適正価格での買取を実現するための鍵です。

 

2.査定や出張費などの手数料が無料か確認する

査定や出張が無料で提供されているかどうかは、必ず確認しておくべき重要なポイントです。多くの骨董品買取業者では、豊富な買取実績を持つ鑑定士が依頼者の自宅に出張し、無料で査定や買取を行います。
業者によっては、店舗の所在地だけではなく全国各地への無料出張買取に対応していることもあります。これは買取実績と信頼により、多くの骨董品や古物の取引が行われているためです。このことからも理解できるように、査定や出張が無料である骨董品買取業者は、その信頼性が高い業者の証であるともいえます。

 

3.口コミや評判をあらかじめ確認しておく

口コミや評判は、買取業者を選ぶ際の重要な参考情報です。評判が良くない業者に買取を依頼すると期待する金額がつかず、時間を無駄にする可能性があります。口コミや評判は、SNSGoogle Mapなどで確認してみてください。
ただし、すべての口コミが100%正確であるとは限らないため、口コミだけで業者を選ぶのではなく、買取業者の公式情報も考慮に入れて選びましょう。口コミや評判が掲載されているランキングサイトや比較サイトは、骨董業者が制作費を支払って作成を依頼するアフィリエイトサイトの可能性もあるためです。
口コミや評判はあくまで参考の1つとし、過度に信用せず、さまざまな情報を総合的に考慮して業者を選ぶようにしましょう。

 

4.買取実績や信頼できるかを確認する

依頼を行う前に、業者のホームページなどで買取実績を確認し、その信頼性を判断することが重要です。買取実績の多さは業者選びの1つの基準ともいえ、買取実績が多いことはその分だけ経験が豊富であり、鋭い目利きの力を持っているといえます。
また、長年にわたって買取事業を続けている業者は、顧客からの信頼を得ている証拠です。年月を経ることで多くの骨董品に触れ、鑑定を行う機会が増え、鑑定士の審美眼や見識が深まっていきます。
しかし、「創業年数が長い=目利き力が高い」と単純に考えるのは避けましょう。創業年数が長いからといっても、実際に出張査定に訪れる鑑定士が経験不足である可能性もあります。
創業年数や店舗の外観だけで「歴史や実績がある」と判断するのではなく、依頼する前にホームページなどで公開されている鑑定士や鑑定歴の情報を詳しく確認しましょう。

 

絵画の買取なら永寿堂へお任せください

絵画や骨董品の買取りは永寿堂へ永寿堂は、絵画や骨董品の買取を専門とするサービスです。名古屋市を拠点としつつ愛知や岐阜、三重の東海エリアを中心に全国的なサービスを展開しています。当店では店頭買取や出張買取、そして宅配買取という3つの査定方法をご用意しているため、お客様のご都合に合わせた査定が可能です。
絵画は、その技法(油絵、水彩画、水墨画、版画など)やテーマ(風景画、静物画、肖像画、浮世絵など)によって多種多様であり、当店ではこれらの種類を問わず、古美術から近代美術、現代美術までを幅広く査定しています。
経年劣化や事故によって損傷してしまった絵画でも、その希少性が高ければ高額査定の可能性があるため、ご自身では判断せず、まずはお気軽に無料査定をご依頼ください。絵画の買取は、専門的な知識と経験が必要な分野です。
買取依頼のお問い合わせは、電話やメールから承っているため、ぜひお気軽にご連絡ください。

 

骨董品買取専門店 永寿堂へのお問い合わせ先

・TEL:0120-060-510
・メール:info@eijyudou.com
・LINE ID:@721crjcp

 

永寿堂の絵画の買取実績

最後に永寿堂の絵画買取実績をご紹介します。ご紹介する買取実績は、以下のとおりです。

  • 日本画の買取事例

  • 西洋画の買取事例

  • 中国画の買取事例

絵画の買取を検討されている方は、これらの実績を参考にしてみてください。

 

日本画の買取事例

愛知県江南市にお住まいのお客様から、日本浮世絵同好会に在籍していた時期に趣味で集められた版画の整理を希望され、出張買取でお伺いした事例です。
加藤晨明や北斎の版画などが含まれており、これらの作品を合計11万円で買い取らせていただきました。高見澤木版社の「加藤晨明」の木版画はいくつかあり、1点あたり15,000円で買取しています。先日、ほかの店舗での査定額が5,000円だったため、当店の査定買取について、お客様から喜びの声をいただきました。

 

西洋画の買取事例

名古屋市緑区にお住まいのお客様から「デペルトの版画の買取を希望したい」というお問い合わせがあり、直接店頭にお持ちいただきました。作品は収納箱に保管されており、色褪せやシミ、波打ちなどの損傷もみられなかったです。そのため、精一杯の価格をつけて査定し、買い取らせていただきました。
当店では人件費やフランチャイズ料などの経費が発生しないため、できるだけ市場相場に近い価格での買取をさせていただいています。

 

中国画の買取事例

三重県伊勢市にお住まいのお客様から、実家の整理に伴い、多数の絵画や骨董品の買取をご希望され、出張買取サービスにてお伺いしました。
その中でもとくに高額な買取となったのが絵画です。台湾の日本統治時代に活躍した著名な画家の一人、郭雪湖の作品で、その人気と価値は非常に高く、高額取引が行われています。
郭雪湖の代表作には「南街殷賑」や「圓山附近」などがありますが、それらの代表作に引けを取らない見事な作品でした。このような素晴らしい作品を高額で買取させていたことは、大変光栄に思います。

 

まとめ

絵画を高く売るためのまとめイメージ絵画の買取を検討している方へ向けて、高価買取が見込める絵画の種類や高く売るためのコツ、さらには売る業者を選ぶポイントについて詳しく解説しました。絵画を高く売る際には、絵画の保存状態をきれいに保つ、鑑定書や保証書も揃えておくことがポイントです。
また、買取業者を選ぶ際には、絵画に精通した鑑定士が在籍しているか、買取実績があって信頼できるかなどを確認しましょう。絵画の買取を検討している方は、ぜひ本記事のポイントを参考にしてみてください。

 

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