ペルシャ絨毯の文様の種類や選び方を解説！価値の高いものの特徴も紹介｜愛知名古屋の骨董品買取は永寿堂へ

ペルシャ絨毯は、その美しさと高品質で世界中の人から愛されています。自分に合った絨毯を選ぶためには、その文様の種類や選び方を知ることが重要です。この記事では、ペルシャ絨毯の文様の種類や選び方、価値の高いものの特徴をわかりやすく解説します。

【目次】
ペルシャ絨毯とは
　ペルシャ絨毯の特徴
　ペルシャ絨毯の用途
　ペルシャ絨毯の素材
ペルシャ絨毯の文様の種類5選
　1.アラベスク文様
　2.ミフラブ文様
　3.花鳥文様
　4.狩猟文様
　5.庭園文様
ペルシャ絨毯の選び方
　サイズや形で選ぶ
　素材で選ぶ
　絨毯の柄で選ぶ
ペルシャ絨毯の真贋の見分け方
　手織りか機械織りか確認する
　中国製・中国絨毯でないか確認する
価値の高いペルシャ絨毯の特徴
　人気のある産地で作られている
　サイズが大きい
　縫い目が細かくノット数が多い
　高価な素材を使っている
　鑑定書や証明書がある
ペルシャ絨毯の買取相場
ペルシャ絨毯の買取なら永寿堂へお任せください
まとめ

ペルシャ絨毯とは

ペルシャ絨毯とは、イラン（旧称ペルシャ）で作られる伝統的な絨毯のことです。これらの絨毯は、繊細な手織り技術と美しいデザインで知られており、世界中で高い評価を受けています。ここでは、ペルシャ絨毯の次の3点について詳しくみていきましょう。

• ペルシャ絨毯の特徴

• ペルシャ絨毯の用途

• ペルシャ絨毯の素材

1つずつ詳しく解説していきます。

ペルシャ絨毯の特徴

ペルシャ絨毯の特徴の1つは、その独特なデザインです。花や動物、幾何学模様など、さまざまな模様が緻密に織り込まれています。また、色彩も鮮やかな赤や青、緑などが使われており非常に豊かです。
さらに高品質な素材を使用しており、手触りが柔らかく、耐久性が高いこともペルシャ絨毯の特徴といえるでしょう。保温性や保湿性に富み、水や汚れに強いといった扱いやすさがあります。
とくに羊毛100%で織られたペルシャ絨毯は目が非常に細かく、芸術的価値も高いです。手織りならではの独特な風合いも魅力的で、長い間愛用できます。

ペルシャ絨毯の用途

ペルシャ絨毯の用途は、装飾品や絨毯としてだけではありません。投げ掛けや壁飾りなどのインテリアアイテムとしても使用されます。
さらにペルシャ絨毯は、その美しさや品質からインテリアのアクセントとしてだけではなく、美術品や投資としても人気が高いです。高品質な絨毯は、年月が経つにつれて価値が上がることがあり、コレクションとして所有されています。

ペルシャ絨毯の素材

ペルシャ絨毯の主な素材は、羊毛やシルク、綿などの天然繊維です。通常ウールと呼ばれる羊毛は、その弾力性と耐久性から絨毯作りの主要な素材といえます。とくに、絨毯の表面を形成するパイルによく使われることが多いです。
シルクはその独特の輝きと艶から、高級絨毯の素材として重宝されています。シルクは非常に細かい織りを可能にし、細かなデザインを持つ絨毯に使用されることが多いです。光沢による美しい色合いは、絨毯の魅力をいっそう引き立てます。
強度が高くて伸びにくい特性を持つ綿は、絨毯の経糸（縦の糸）や緯糸（横の糸）に使用されることが一般的です。これらの素材が組み合わさり、熟練した職人の手によって一つひとつ丁寧に織り上げられることで、ペルシャ絨毯の高い品質と美しさが実現されています。

ペルシャ絨毯の文様の種類5選

ペルシャ絨毯の文様にはさまざまな種類があることをご存知でしょうか。ここでは、代表的な文様の種類5つをご紹介します。

• アラベスク文様

• ミフラブ文様

• 花鳥文様

• 狩猟文様

• 庭園文様

それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

1.アラベスク文様

アラベスク文様は、ペルシャ絨毯の中でもとくに愛されるデザインです。この文様は、渦を巻く唐草模様の先端に咲く花と、そこから分岐する流れるようなラインが特徴的で、抽象的ながらもエキゾチックな美しさを放ちます。
龍の角を思わせる形状から「ドラゴン・ヘッド」とも称され、サファヴィー朝時代にはこの文様をフィーチャーした絨毯が多く作られました。19世紀末のビジャー絨毯にもみられるこのデザインは、20世紀に入るとイスリム模様の先端の装飾やボーダー、ガードのデザインとしても頻繁に用いられています。アラベスク文様のペルシャ絨毯は、洗練されたインテリアのアクセントとしても非常に人気があり、上質な空間を演出するための選択肢としてもおすすめです。

2.ミフラブ文様

ペルシャ絨毯にみられるミフラブ文様は、モスクの壁龕（へきがん）を象徴し、イスラム教徒にとっては「天国への門」を表現しています。この文様は、初めは礼拝の際に使用するための簡素なデザインでしたが、時間とともに華麗な装飾が加えられるようになりました。
代表的なデザインの1つに、「ミフラブ・ゴルダニ」が挙げられます。これは花瓶文様との組み合わせによって絨毯の美しさをいっそう引き立てているデザインです。また、「サルダル・ガーヒ」というデザインもあり、これは柱を配置した玄関ポーチ風のデザインで、絨毯に立体感と深みを与えています。

3.花鳥文様

花鳥文様は、絨毯に描かれた美しい花々と鳥たちが織りなす、自然の豊かさと生命の輝きを象徴するデザインです。絨毯に広がる花と鳥の姿は、みる人に華やかさと美しさを感じさせ、空間に彩りと活気をもたらします。華やかなデザインは、部屋の雰囲気を豪華で華やかに演出してくれるでしょう。
イスラム教の伝統では偶像崇拝が禁じられているため、生き物の描写は一般的に避けられます。しかし、シーア派が多数を占めるイランでは、このような制約が緩やかです。そのため、ペルシャ絨毯においても鳥を含む花鳥文様が描かれています。

4.狩猟文様

狩猟文様は、狩猟の情景を描いたデザインで、鳥や動物、狩猟道具などが生き生きと表現されていることが特徴です。狩猟文様は、古代ペルシャの伝統を引き継ぎ、王侯貴族たちの娯楽として、また勇気と力の象徴として存在しています。狩猟はイランだけではなく、世界各地で戦闘のシミュレーションや王侯貴族の趣味、ゲームとして、時代を超えて愛されてきました。
狩猟文様では、馬に乗った人物が鹿や兎、獅子などを追いかけ、弓矢で狙う様子が生き生きと描かれています。その表現は多彩で、騎乗して刀剣を振るい獲物に斬りつける者から、槍で仕留めようとする者、騎上から矢を射て獲物を狩る者、素手でライオンと闘う者、投縄で獣を捕らえようとする者まで、さまざまな狩猟の情景が楽しめるでしょう。

5.庭園文様

ペルシャ絨毯の庭園文様は、水路で区切られた楽園の風景を描き出す、繊細なデザインです。ペルシャ語で「ヘシュティ」と称されるこの文様は、時を経て格子状のパネル文様へと洗練されてきました。
長方形や正方形のタイルが並び、その一つひとつには柳や糸杉、花々、動物が精密に描かれており、絨毯の上に小さな庭園が点在しているかのような美しさを醸し出しています。この文様は、みる人に静謐（せいひつ）な庭園の中を歩いているような感覚を与え、空間に落ち着きと優雅さをもたらすことが特徴です。

ペルシャ絨毯の選び方

ペルシャ絨毯は、選び方によってインテリアの印象が大きく変わります。そのため、自分のライフスタイルや空間に合った絨毯を見つけることが重要です。

ここでは、ペルシャ絨毯の選び方を解説します。ペルシャ絨毯を選ぶ際には、以下の3つのポイントに留意して選ぶとよいでしょう。

• サイズや形で選ぶ

• 素材で選ぶ

• 絨毯の柄で選ぶ

それぞれ詳しく解説していきます。

サイズや形で選ぶ

ペルシャ絨毯を選ぶ際に重要なポイントは、サイズや形を考慮することです。まず、部屋の広さや配置したい場所に合わせて適切なサイズを選びましょう。
リビングルームやダイニングルームには大きめの絨毯がおすすめです。部屋全体を引き締める効果があります。一方、玄関や廊下などの狭いスペースにはコンパクトなサイズの絨毯がよいでしょう。
ペルシャ絨毯の形は、そのサイズに関わらず多種多様です。一般的には長方形がよくみられますが、正方形や円形、楕円形、八角形といった形状や、廊下など特定の空間に合わせて細長く作られたランナーという形状もあります。
これらの多様な形状は、ペルシャ絨毯がさまざまな空間で活用できる理由の1つです。それぞれの形状が、空間の雰囲気や用途に合わせて選ばれ、美しさを引き立てます。部屋のインテリアや雰囲気に合わせて形を選ぶと、よりいっそう空間が引き立つでしょう。

素材で選ぶ

ペルシャ絨毯を選ぶ際に重要なポイントの1つが素材です。ペルシャ絨毯は一般的にウール、シルク、綿といった自然素材で構成されています。ウールの特徴は耐久性が高く、柔らかさと保温性も兼ね備えていることです。
一方、シルクには美しい光沢や滑らかな肌触りが特徴として挙げられます。綿は通気性が良く、軽量で洗濯もしやすい素材であることが特徴です。
素材の種類によって、絨毯の風合いや質感には大きく違いがあります。そのため、自分の好みや使用する場所に応じて素材を選ぶことが重要です。
また、人の出入りの多さによって、絨毯の向き不向きが変わることも考慮に入れたほうがよいでしょう。たとえば、人の出入りが少ない場所には、美しい光沢を持つシルク製の絨毯が適しています。一方、人の出入りが多い場所には、色落ちや型崩れが少ないウール製の絨毯がよいでしょう。

絨毯の柄で選ぶ

ペルシャ絨毯を選ぶ際には、その柄も重要なポイントの1つです。たとえば、ペルシャ絨毯には幾何学模様、花模様、動物模様など、さまざまなパリエーション豊富な柄があります。
お部屋のインテリアやご自身の好みに合わせて柄を選ぶことで、空間に独自の雰囲気を創り出せるでしょう。絨毯1つで、お部屋の印象を大きく変えることが可能です。

ペルシャ絨毯の真贋の見分け方

ペルシャ絨毯は、その繊細な手仕事と豊かな歴史により、世界中の人から愛されています。しかし、その人気に伴って模造品も多く出回っており、真贋を見分けることが重要です。ペルシャ絨毯の真贋を見分けるためのポイントとして、次の2つが挙げられます。

• 手織りか機械織りか確認する

• 中国製・中国絨毯でないか確認する

1つずつ詳しくみていきましょう。

手織りか機械織りか確認する

ペルシャ絨毯の真贋を見分けるためには、まず手織りか機械織りかを確認することが重要です。手織りのペルシャ絨毯は、製作過程において微妙な歪みや結び目など個々の差異が生じ、これが絨毯それぞれの個性として現れます。一方、機械織りの絨毯は、形状に歪みがなく、織り目が均一で、模様が粗くみえることが特徴です。
さらに、フリンジとエッジを観察することで、手織りと機械織りの絨毯を区別できます。ペルシャ絨毯のフリンジは、本体の縦糸から直接作られていますが、機械織りの絨毯では、絨毯の本体にフリンジが縫い付けられている点に注意しましょう。
また、本物の手織りのペルシャ絨毯は、裏側が表側と同じ模様です。それに対して、機械で織られたペルシャ絨毯は、裏側が布地になっていたり、ジュート（綱麻）になっていたりします。そのため、裏側をみて表側と同じ模様がないものは、機械で織られた絨毯である可能性が高いでしょう。

中国製・中国絨毯でないか確認する

ペルシャ絨毯の真贋を見極める際には、中国製・中国絨毯でないかを確認することが重要です。中国で作られた絨毯は、しばしばペルシャ絨毯の高級なデザインを模倣しており、とくに中国絨毯の新疆段通（しんきょうだんつう）は日本の市場においてペルシャ絨毯とされて流通しています。
中国でつくられた絨毯は、本来のペルシャ絨毯と色やデザインが似ているため、見分けるのが難しいことがありますが、あくまでも中国において模倣してつくられた絨毯であり、イランでつくられたペルシャ絨毯と同じものではありません。本物のペルシャ絨毯と中国でつくられた絨毯を区別する方法としては、厚みと重さが1つの指標です。
本物のペルシャ絨毯は薄くて軽量で、ダニの侵入を防ぎやすい構造をしています。対して中国製の絨毯は、厚みに加えて重みがあることが特徴です。価格に関しても、中国製の絨毯は一般的に非常に安価で設定されているため、不自然に低価格のものは注意しましょう。

価値の高いペルシャ絨毯の特徴

価値の高いペルシャ絨毯にはどのような特徴があるのでしょうか。主な特徴は、次の5つです。

• 人気のある産地で作られている

• サイズが大きい

• 縫い目が細かくノット数が多い

• 高価な素材を使っている

• 鑑定書や証明書がある

1つずつ詳しく解説していきます。価値の高いペルシャ絨毯の特徴をしっかり理解していきましょう。

人気のある産地で作られている

ペルシャ絨毯は、その高い品質と美しいデザインで世界中の人から愛されています。その中でもとくに人気のある産地は、イランやアフガニスタンなどです。
これらの産地で作られるペルシャ絨毯は、その独特のデザインや色使い、そして手織りの技術によって高い評価を受けています。また、素材にもこだわり、高品質な羊毛や絹を使用していることも特徴の1つです。そのため、コレクターから一般の方まで幅広い層に愛されています。

サイズが大きい

一般的に、サイズが大きな絨毯は小さい絨毯よりも価値が高く評価される可能性が高いです。大きなペルシャ絨毯を製作するには、より多くの素材と時間が必要となり、これが絨毯のコストを高めます。そのため、大きな絨毯は小さな絨毯よりも価格が高くなることが一般的です。
しかし、絨毯の価値はサイズだけで決まるものではありません。デザインの独創性や複雑さ、色彩の希少性なども絨毯の価値を決定する重要な要素です。

縫い目が細かくノット数が多い

価値の高いペルシャ絨毯の特徴の1つに、縫い目が非常に細かくノット数が多いという点が挙げられます。縫い目が細かいことは、熟練した職人によって丁寧に手作業で編まれている証拠であり、その結果として美しい模様や色合いが生まれるためです。
ノット数が多いことは、一つひとつのノットが密集しているため、耐久性が高く、長期間美しさを保てます。これらの特徴が組み合わさったペルシャ絨毯は、高い価値があり、コレクターからも人気が高いです。価値の高いペルシャ絨毯を手に入れたい方は、縫い目の細かさやノット数に注目して選んでみてください。

高価な素材を使っている

価値の高いペルシャ絨毯は、高品質な天然素材で作られています。具体的には、上質なウール、シルク、綿などの素材です。
これらは耐久性に優れ、柔らかな手触りと美しい光沢を持っているため、合成素材と比較して価値が高くなる傾向にあります。適切なケアを施せば、高価な素材を使っている絨毯は何世代にもわたって使用できるでしょう。

鑑定書や証明書がある

価値の高いペルシャ絨毯を見分けるためには、鑑定書や証明書が非常に重要です。これらの書類は、絨毯の起源や製造方法、素材、年代などの情報を証明してくれます。これにより、鑑定書や証明書がある絨毯は、信頼性が高く、市場価値も高い傾向にあるのです。
また、鑑定書や証明書には、専門家や鑑定士による詳細な調査結果や評価が記載されており、絨毯の真正性や品質を保証しています。鑑定書や証明書があることで、将来的に絨毯を売却する際にも信頼性を高め、高値で取引できるでしょう。

ペルシャ絨毯の買取相場

通常、ペルシャ絨毯の買取価格は数千円から50万円程度です。ペルシャ絨毯の買取価格は、その状態、デザイン、年代などにより大きく変動します。
一般的に、高品質で美しいデザインや年代が古い絨毯ほど、より高い価格で取引されることが多いです。また、特定のデザインや柄が希少価値を持つ絨毯も、市場で高値で取引されることがあります。一方、一般的なデザインや新しい絨毯は、比較的低い価格で取引されることが多いです。
絨毯の状態も価格に大きな影響を与えます。良好な状態で、汚れやダメージが少ない絨毯は、高値で取引される傾向があります。しかし、汚れやダメージがある絨毯は、価値が下がる可能性が高いです。
買取を検討する際は、専門の買取業者に査定を依頼することをおすすめします。専門業者に査定を依頼することで、絨毯の素材、デザイン、状態を詳細に評価し、適正な価格を提示してくれるでしょう。買取相場の詳細については、以下の記事も参考にしてみてください。

ペルシャ絨毯の買取相場を解説！人気絨毯3つの特徴や高く売るコツもご紹介

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まとめ

ペルシャ絨毯の文様の種類や選び方、価値の高いものの特徴について解説しました。ペルシャ絨毯の文様はアラベスク文様、ミフラブ文様、花鳥文様など多種多様で、その美しさと独自性が評価されています。
ペルシャ絨毯の選定には、真贋を見分ける目利きが不可欠です。高級品であるがゆえに模造品が市場に溢れており、購入時には品質のよい本物を見極めるための知識が求められます。価値の高いペルシャ絨毯の特徴は、次の5つです。

• 人気のある産地で作られている

• サイズが大きい

• 縫い目が細かくノット数が多い

• 高価な素材を使っている

• 鑑定書や証明書がある

ペルシャ絨毯を高く売却する際には、専門的な知識を持った信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

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